ロジックが苦手な私
2024年9月9日(月)10:24読了。
「きみのお金は誰のため 田内学 著」
20万部突破の他に糸井重里氏が推薦と書いてあったので購入しました。
糸井氏の考え方の切り口は好きだったからです。
最初の方は屁理屈でしかないと思いながら読み進めました。
著者の考える論理を積み重ねていくと矛盾はないのですが、どうも私には納得感がないのです。
今までの人生でロジックをほとんど無視してきたつけが、ここにきて作用している気がします。
何故論理的思考をあまりしなくなったかというと、私より頭が良い人は無数にいて、その人たちに論理で勝つ気がしないと思ったことが原点です。
では何で勝つか?頭脳集団に勝つには、彼等よりより多くの失敗を含む体験を積むことと考えました。
これなら体力に自信がある私です、素早く猛烈に動けば頭一つ抜けれると結論付けたのです。
この本も中盤から後半にかけて次第に面白くなりました。
論理と体験がシンクロしてきたのです。
エピローグでは不覚にもこの私が涙してしまいました。
若い頃から感受性が強く、何事も深く考え込む性格だった私は、何時も精神的に疲れていました。
そこから脱出できたのは、取り敢えず全て結果と数字を自分に課したからです。
「ごちゃごちゃ考える暇があったら動いて結果を出せ。その具体的なものは数字しかない」というシンプルで乾ききったものです。
こうして客観的にも強烈な自己が確立されるに従い、そこからやっと他人への思いやり等へと移っていきました。
色んなことがあろうとも、ビジネスにおいても人間関係が一番重要と腹落ちしてから『信頼と感謝』という社是が生まれたのです。
この本も最終的にはお金は人々のために使われるべきと説いています。
また、お金に支配されるほど辛いこともないと。
残り2年で私の役職は全てなくなります。
その後一人法人の名刺を作らねばならないのですが、役職は『投資家』と書きたい。
そのためにはある金額まで金融資産を増やすことを、これまた数字で自分に課しています。
この本を読んで、投資家の次を考えるようになりました。
『投資家・philanthropist』の両方を記入できるように目標を改めました。