7月確定実績
昨日、7月確定実績が出ました。
事前にまあまあの実績と聞いていたので、今回は安心して各種データを見ることが出来ました。
息子二人によると、8月は急激に悪化しているという事でした。
国産を扱う長男の会社と輸入車を扱う次男の会社で、1~7月においては明確に差が出てきました。
長男の会社は減収減益で、次男の会社は増収増益。
二人の努力の差もあるかもしれませんが、我々の様な出来上がった商品を仕入れる小売業では、商品政策で実績が大きく変わります。
売れ筋のニューモデルの無さは如何ともしがたいと感じます。
ただ経営者としては、この様な状況下でも不平不満を言っても仕方ありません。
商品に変わる何かを見つけ出すしか方法はありません。
工賃の推移をみると、長男の会社は前期比10%ダウン。
これが大きな問題です。
商品は売れなくても、工賃は漸増させなければディーラーの意味がありません。
一方次男の会社の工賃を見ると前期比19%増。
日本国内の消費マインドが冷え込みつつある現状では、素晴らしい実績です。
私が一番着目する「現・預金残高」については、2社ともに平均月商の1ヶ月分を超えているので、何とかなると思います。
次男の会社は、あと少しで2ヶ月分となるので、そこを目指せとアドバイス。
平均月商の2ヶ月分以上の「現・預金残高」があれば、2輪業界では少々の環境の激変に耐えられます。
在庫負担が大変ではありますが、バイクは腐らないし、大幅に減価もしないからです。
次に営業キャッシュフローを見ました。
長男の会社も次男の会社も前月より増えていて良し。
自己資本比率が長男の会社で50%、次男の会社で39%。
こりゃたまげました。私が経営するよりはるかに素晴らしい数字です。
どちらの会社も社員の頑張りが結果となったのでしょう。
社員への感謝を忘れないようにと、欠点を見るのではなく長所を探せと示唆。
すると、二人共に、来年の初めから休日を増やし就業時間を短くするとのこと。
年に2回は昇給しているし、これに休日が増え労働時間の短縮があれば、社員にとっては理想の形となります。
二人が帰った後で、私は真ダムに「君のお陰で一人前の跡継ぎになりそう」と。
彼女は怪訝な顔をしていました。
私は子育てをする暇がなく、全てを真ダムにお願いしていました。
「君が男の子は元気が一番といって、全然勉強させんかったことが幸いしている」
「きちんと勉強して優秀な学歴だったら、うちの会社は継いどらんよ。また、こんなに身近にもおらんよ」
後2年もすれば2社共に借入金がかなり減少します。
それからは随分と楽な資金繰りとなるはずです。
残り2年で、10年かけた事業承継が完成します。