初々しい感性が
2024年8月25日(日)23:11読了。
「西の魔女が死んだ 梨木香歩 著」
ホームへ「ラッキョウ」「カットフルーツ」「菓子類」「家族全員の写真」を届けました。
両親の嬉しそうな顔を見て、こちらも幸せな気分となり、直ぐに帰宅して車を降りる気がしなくなりました。
ミスチルのアルバムの曲が掛かっていて、そのまま車を西方面へ走らせました。
特に行く先も決めていませんでしたが、急に株式投資用の雑誌である「日経マネー 10月号」「ダイヤモンド・ザイ 10月号」が発売された直後という事を思い出し、行きつけの積文館書店へ。
新聞や雑誌等で紹介されていた気になる書物を、その都度スマホの「メモ」のアプリに登録しています。
累積が10冊を超えたのでそれらの本も購入することにしました。
自宅の机上には積読は2冊に減っていました。
その書店では大抵は「お取り寄せ」になります。
結局購入できたのは上記2冊の雑誌と「世界は経営で出来ている 岩尾俊兵 著」「何回説明しても伝わらないはなぜ起こるのか 今井むつみ 著」「今日から楽しい科学実験図鑑 川村康文 著」「西の魔女が死んだ 梨木香歩 著」の6冊。
余程のことがない限り、私は小説を読みません。
今回久し振りに購入した小説が「西の魔女が死んだ」です。
この書店は大抵がアルバイトやパートの女性と思われます。
行くたびに女性の顔が違うし、私が希望する本を端末で探す場合も、著者やタイトルを何度も確認するからです。
別にそれを私がどうこう思う事はありませんでした。
しかし今回、E女史は明らかに対応が違っていたのです。
「上記数冊は店に在庫があります。残りの3冊は出版元に確認してよいでしょうか」と直ぐに返答しました。
その出版元との電話対応もそつなく丁寧で只者ではないと感じました。
いかなる環境でも気になったらすぐに情報収集する私です。
私:「あなた、いろいろよく知っていますね。今日初めて見るけれどアルバイトの方ですか?」
彼女:「いえ、正社員です」
私:「いつもこの店にいらっしゃるのですか?入社して何年になりますか?」
彼女:「16年になります。会社のそれぞれの店を10店ほど異動してこの店へ来ました」
30代中頃に見える黒縁の眼鏡をかけた、如何にも読書好きな感じがするこの女性を大層気に入りました。
「最近読んだ本で君が一番気に入った本を紹介して」といって紹介されたのが「西の魔女が死んだ」だったのです。
彼女が感動したと言っていたので、興味津々で読み始めました。
しかし残念ながら私が最後まで感動することはありませんでした。
評価としては「中」レベルの気がしたのですが、彼女との相違点を考えてみました。
あまりに不条理な世の中を潜り抜け、清濁併せ飲むことが多過ぎた結果、初々しい感性が無くなったということのようです。
そういえば、テニススクールで一緒の精神科医から、私のような人間が最もうつ病にかからないタイプだと言われたことを思い出しました。