私は既にECOだった

 一般的な主婦と違い真ダムは、今でも仕事に従事し給料を得ていて、且つ不動産収入も少しあります。

彼女自身も生命保険や医療保険に加入しているので、私や子供達に迷惑をかけることもありません。

そういった理由から、彼女の買い物について私があれこれ言うことは滅多にありません。

 しかし、衣類については、「また買うと!? なんも破れとらんや」

高額なものはないので良しとしていますが、今年もすでに10着近く購入しているでしょう。

 私など、少々色あせても破けるまで着るし、10年以上使用しているものも数枚ではききません。

これが女性の心理と理解に努めようとはしています。

 ただこの数字を知ったら少し考えが変わるかもしれません。

環境省の試算では、服1着を作るのに必要な水は約2300リットル(浴槽約11杯分)。

私と真ダムは水の節約という事で、毎日バケツ3杯分を風呂の残り湯から取って庭木の水やりに使用しています。

ある意味、服の購入を控えた方が数十倍もECOになるのです。

 更に悪いことは、服1着作るのにCO2排出量は25.5キログラムで、500mlペットボトル255本分に相当。

服の購入はほとんど自己満足の世界ですが、これほど環境に悪いことをしている事実があるのです。

付随した環境省の調査では、15歳以上の男女7000人では、年間1人当たり18着の服を購入し15着を手放している。

一度も着ないままのものが35着もクローゼットに眠っているとのこと。

 この記事を見た時に、私は随分前からECOを実践していたと嬉しくなりました。

靴やバッグ類もほとんどを10年超使用しています。

 我慢して我慢して、気に入ったものを一つ手に入れる。

その時の喜びは格別ですし、永く使い続けられます。且つ環境にも良いときているのです。

当然購入した直後に失敗したと思うものも出てきます。

その時には、あまり使用もしていないので、それを欲しがる人を探し無償で差し上げます。

とことん着古したものは、鋏で裁断し自社の工場で使用するウェスに再利用。

ウェスに使用しやすく環境にも良い綿製品が自然と多くなります。

 経済の活性化という点では、衣類の購入に関して私は役に立っていません。

しかし、永く付き合う魅力は衣類だけでなく、取引先との関係も同様だと感じています。

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