原点
2024年7月25日(木)23時32分に読了。
タイトルは「コカ・コーラを日本一打った男の学びの営業日誌 山岡彰彦 著」
ズバリ、仕事に悩んでいたり、新米店長や新米経営者のように行動に迷いがある人の必読の書だと思います。
また、とことん上を目指そうとする人にも基礎が学べる書物です。
私が好きな言葉に『駑馬十駕』と『万事塞翁が馬』という故事があると既述していますが、まさしくそれを画にかいたような体験談の集まりです。
990円(税込)で人生が変わるかもしれません、兎に角手に取り読むことです。
その中でも特に私が共鳴したこと。
1.上司は「偉い」のではなく役割が「違う」というだけ
2.営業は売っているのではなく、買って頂いているんだ。そもそも自分を言い負かす人から商品を買おうとは思わない。
3.単に「知っている」だけでは肝心な時に役に立たないことが多く、いざ行動を起こすとそのひ弱さが露呈してしまう
4.相手のことを思うのは当然ですが、その姿勢をカタチにしないと人には伝わりません
5.営業は、相手が買おうとは思いもしなかったものにお金を出してもらう事
特に28P~31Pの実話には納得感がありました。
自分のサラリーマン時代の営業体験と重なる部分が大いにあり、且つ経営者になってからの中小企業の親父の心理が良く描かれています。
書物になるまでに若干の(盛り)はあるかもしれませんが、上を目指す人の原点であることは間違いありません。
大した学歴が無くても、心と行動が伴えば頂点をとれる実話です。
よくよく読んでいくと、何ら難しいことをしている訳ではありません。
誰にも思い立った日からできる事ばかりです。
私も創業当時を思い出しました。
午前7時に店へ行きシャッターを開けて一人で室内を掃除し、店の前の渋滞が始まる8時前くらいから、自分の店の前と両隣の他人の店の前を掃き掃除をして水打ちをしていました。
誰も来なかったからやることが無かったのです。
続けているといつの間にか評判になり、近所の人が初めて修理にスクータを持ってきてくれ、その行為を何時も見ていたと言ってくれたのです。
確か1000円ちょっとの修理代でしたが、真ダムと二人で洗車してピカピカにしてお返ししたものです。
あの時の感動は忘れもしません。