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 岩田屋伊勢丹の外商の担当者が退職するという事で、携帯に連絡があってから数か月が経ちます。

知人の紹介から35年ほど前に外商との取引が始まりました。

それ以来4人の担当者が代わりましたが、いずれのときも後任を連れて挨拶に来ていたものです。

ところが、今回は何もありませんでした。

 当時は私も馬鹿な経営者で、株で大儲けした時には、外国製の高級時計や絵画を購入したり、真ダムに指輪や時計や毛皮などを買ってあげたものです。

そのデパートで年間100万円以上使用すると、特別な部屋で飲食のサービス等が受けられくつろげる仕組みでした。

地に足もつかない私そのもので、当時は有頂天になった時もありました。

しかし、多店舗展開に伴い株式投資の利益を会社に回すようになると、デパートでの買い物が勿体なくなり、次第にデパ地下で余りものの安売り総菜等を購入するだけとなりました。

コロナ感染症が始まる直前に、このデパートがVIP対象者を年間使用金額400万円にアップしてからはさらに足が遠のきました。

 この長年の付き合いから、直ぐ近くにある大丸百貨店へ行くことはほとんどありませんでした。

ところが、この大丸に非常に興味が湧いたのです。

きっかけは、次男宛に大丸の外商の女性から、丁寧な手書きの文字で取引要請が来たのです。

息子は、ほとんど高額商品等は購入していません。実績もないのにどうして対象者になったか知りたくなりました。

 そんな時に、7月22日号の週刊日経ビジネスの「編集長インタビュー」のコーナーで、大丸の親会社である『J・フロントリテイリング』の新人社長の記事を読みました。

48歳の彼は異例の抜擢人事で社長に就任しています。

 その記事の中で、彼が『私の危機感は「今が良すぎる」ことにあります』と述べています。

この発想は私と非常に似ているのです。

20~30歳代の若者富裕層が増えて高額商品が売れている、インバウンドで高額商品が売れているとのこと。

ところが外商の顧客数の伸びは大したことはないそうです。

この追い風がやんだ時が、本当の勝負になってくると彼の危機感が強く表れていました。

 私も二輪業界がコロナの感染症で追い風が吹いていた当初から、危機感を訴えていたので非常に共感を覚えました。

しかし、我が息子達には難しかったのでしょう。私から言わせれば何の対策もしていませんでした。

 2輪業界の顧客満足の度合いを測る簡単な方法があります。

それは、点検と車検の月間台数を定点観測すれば良いだけです。

一般的には、新車や中古車が毎年売れていくので、点検や車検の数は漸増していきます。

それが少なくなるという事は、お客様に信頼されていない証拠です。

昨晩、経理が自宅で月次決算の入力を午前中から午後9時頃まで行っていたときに、長男の会社で点検の台数の店舗間格差が3~4倍もあることが判明。

6店舗の中で平均値なのは佐賀店だけ。残り5店舗は何もしていない数字です。

2年連続で減収減益になるはずです。それにも拘わらず社長や各店長が危機意識がないのは残念です。

こんなレベルの話でストレスは持ちたくないものです。

 この社長の今後の戦略を聞いた部分で、投資先が先ず名古屋で直ぐに福岡と出てきました。

詳細は語れないが、福岡に九州一の商業施設を作る計画だそうです。

ここでも、私は共感を覚えました。

 来年には天神の新たなビルに何と日本一大きなシャネルの大型店舗がオープンします。

ターゲットは九州だけではなく、台湾、香港、韓国等のアジアとのこと。

私の仮説通りに動く福岡市。たまりません!!!

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