第一歩
書道教室の先生に株式投資の相談を受けてから半年。
2か月ほど前に状況を聞いたら、口座開設といくばくかの入金まで済んでいました。
つい最近、その後どうしたのか尋ねました。
結果は、まだ何もしていないという事でした。
理由は、銘柄が多過ぎて何をどれだけ買えばよいのか分からないとのこと。
そこで私は、先ず身近な株で且つ1000円以下の株を数種類選び、それを開設した口座のチェックリストに載せることを勧めました。
例えば、NTT、わかもと製薬、三菱自動車など彼女に関係ある銘柄です。
その中から「月足」のチャートを見て、一番高値からかなり安くなっている株を100株だけ購入。
必要な資金は大体5万円以下になるので、少々株価が下がってもドキドキしなくて済みます。
「先ず、購入してみるという第一歩を踏み出すことです。でも自己責任でお願いします」とアドバイス。
確かに、ここ最近の株式相場の荒れ具合をみると、どうして良いか分からないと思います。
ただ購入してみないと何も生まれません。
購入さえすれば、「上がって良し、下がって良しの株価かな」の格言を思い出しさえすればよいのです。
株価が上がれば嬉しいし、下がれば買い増して株数が増えて嬉しいのです。
私などは常にこの心境でいるからこそ、41年間も株式投資が出来ています。
私が株式投資をした方が良いと思う根拠は、自分の体験の他に下記のような証拠もあるからです。
現在、増配企業が4割に達して過去最高。上場企業株式の約2割を個人が保有しており、単純計算で約3兆6千億円が家計に入ります。
何度も記述していますが、私は常に刺激が欲しいので、保有し続ける防御株よりも攻撃株に重点を置いています。
この攻撃株はリスクが大きいもののリターンも大きくなります。
ベストシナリオは、状況が悪い銘柄を先回りして買い、その後状況が改善して売却。
私の今回勝負した攻撃株は、先回りした時の株価がまだ下がり切っていませんでした。
恐らく最近の株価が底値でしょう。
そこで、大きな含み損を抱えましたが、私は悲観することなく100株ずつ買い増しを続けています。
保有株数が増えた分、状況が改善した時の値上がり益が大きくなります。
米国の90年に及ぶ株式市場を振り返ると、インフレ時は大型株より小型株、成長株よりも割安株の方がリターンが大きかったそうです。
日本もその傾向があり、日本では銀行株が本命となり、建設、鉄鋼、不動産と続くとあるアナリストは言っておりました。