いつの間にか

 私の性格における自己分析は、高校生までは他人の目を非常に気にする良い子。

浪人を経て大学を卒業するまでは陽と陰の性格が揺れ動く。

社会人になり、色んな非合理を知るにつけ、自分が一番大切との思いが強くなる。

脱サラして起業してからは経営と生活が同化し、全ての責任は自分自身にあるとの認識を持つようになる。

伝説の経営コンサルタントの「一倉定」氏の『郵便ポストが赤いのも経営者の責任論』を何度も読み返して、現在の自分の性格が完成。

ケネディ大統領の「あなたの国があなたのために何ができるかを問うのではなく、あなたがあなたの国のために何ができるかを問うて欲しい」の演説に感銘。

 真ダムからよく「あなたは冷たい」と言われます。

今回、それを客観的に思い知らされることがありました。

町内会の副会長になり、いろんなイベントに参加しなくてはならなくなり、その一つが「みんなにやさしい防災研修」でした。

 7月7日(日)13:30~15:00まで近くの公民館でありました。出席者は40名前後。

このような講演を聞くのは初めてでしたが、興味ある情報を得ることが出来、ためになりました。

先ず、ゲリラ豪雨の発生確率がこの30年間ほどで1.4倍に急増。

日本の国土は世界の0.25%だが、地震の発生率は12%。

福岡県の「大雨特別警報(一般的には20~30年に一度の割合)」が5年連続発災され、このことは全国で唯一。

 その後、「クロスロードゲーム」というもの実施。

これは、東北の震災の後に困ったこと等をゲーム化したもので、1テーブル6人がそれぞれ「YES」と「NO」のカードを持ち、設問に対して直感でどちらかの答えをわからないように裏返しでカードを差し出します。そして一斉にカードを開けて少ない意見のカードの人から理由を述べるというもの。

 1.あなたは海辺の集落の住民です。あと10分で大津波が襲ってきます。あなたは近くの気になっている老婆の家に立ち寄りますか?

私の答えは「NO」。この問いは「YES」と「NO」が半々でした。

 2.避難所に避難しなければなりません。家族同然の飼い犬ゴールデンリトリバーを避難所に連れて行きますか?

私の答えは「NO」。他の5人は「YES」。

 3.避難所で避難してきた人たちが大勢いますが、誰も水や食料が入った避難袋を持ってきていません。あなたはその場でこの袋を開けられますか?

私の答えは「YES」。3人が「NO」。

 4.家は半壊状態。避難所は風邪が大流行しています。あなたは家に戻りますか?

私の答えは「YES」。2人が「NO」。

 5.避難所に600人避難している施設のあなたは運営責任者。おにぎりが300個しかありません。このおにぎりを配りますか?

私の答えは「NO」。5人が「YES」。この問いに対する「NO」は全体40人で私を含めて2人しかいませんでした。

 6.あなたは避難所でのアルバイトのリーダー。他の人が一生懸命動いている時に離れた場所で若い男女のアルバイトが何もせずに楽し気に談笑しています。あなたは注意しますか?

私の答えは「NO」。4人が同じ意見で「YES」は2人。

 設問を聞いて躊躇なく即座にカードが出せたのは、周辺を含めて私一人でした。

講習していた防災訓練士の人が、「正解不正解はありません。しかし、自助が最も大切という認識は持っていてください」と。

彼が、「災害は『まさか』ではなく、『いつか』おきるもの」ですとの最後の言葉がとても印象的でした。

 心優しい人のことを気にする奥手の真面目少年が、いつの間にか「なにくそ負けてたまるか」の自分中心の腹黒不良ジジイへと変わっていました。

しかし、今が一番楽しく充実した人生が送れているのも事実です。

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