まるで読めない
遂にドル円が158円を超えてきました。
原油先物のWTI価格も83$を超えたままです。
ドル円160円、原油価格90$越えが、絵空事ではなくなってきたのです。
日本のインフレは、先進諸国の中ではマイルドと言われてきました。
現在2%強の消費者物価が4%を早晩超える気がしてきました。
するとどうなるか?
一気にインフレが加速し出すでしょう。
今までデフレに慣れ切った日本人には、対処の方法が見つかりません。
先ず、消費を抑えにかかります。
それに加えて、各種ローン金利が上昇し出します。
住宅着工件数が急減速します。それに関連して家具や電化製品の販売が落ち込みます。
自動車の新車買い控えが始まります。これらに合わせて保険の契約件数が減り、解約が増加します。
今までの物価上昇は仕方ないと考えていた国民が、それ以上の価格上昇に日本人特有の同調圧力の下、一斉に消費抑制に動くのです。
中小企業の倒産件数の増加速度が一気に早まります。
我々2輪業界でも淘汰や再編が急激に始まるでしょう。
最近、直営のカワサキプラザが別の大手企業経営に代わりました。
今年のゴールデンウィークの国内外の混雑ぶりが、TVで放映されています。
しかし、この期間一番多いのが「どこにもいかない」という人たちだと、民間の調査機関が発表していました。
インバウンドの外国人が多いばかりで、日本人自体はそれほど移動しないのです。
理由は簡単です。宿泊施設の高騰と外食費の高騰。
日本の株価にどのような影響を及ぼすのか、まるで読めない期間に突入しました。