賢い選択
大型商業施設「ゆめタウン」を運営するイズミ(広島)が、西友が運営するサニーを買収することを4月3日に発表しました。
サニーはほとんどが福岡県内にあり、我々も非常に身近に感じています。
株式が岩田屋から西友へと移り、最後はイズミが手にしたことになります。
歴史の変遷を垣間見た気がします。
資本主義の最終形態は、やはり「百花繚乱→寡占→独占」となっていくのです。
広島がメインのイズミにとっては、非常に賢い選択だと思います。
東の大阪に進出するには莫大な費用が掛かります。
かといって山口・岡山まででは伸びしろがありません。
今後数十兆円の投資が期待される九州は、まだまだ出店コストは安くで済みます。
各県で大型店のイオンとイズミは競合しています。
しかし小型でも、土地の価格が高く成長が望める福岡市内に数多く存在するサニーを手に入れたことは大きい。
人口が密集すればするほど、スーパーも大型店は出せません。
数多くの小型店を擁する方が効率もよくなります。
この利点に更に共同仕入れの数のメリットが出てきます。
近くのサニーに通い、内容がどう変化するのか観察したいと考えています。
2輪業界も自分で新規出店はコストがかかりすぎます。
しっかりと内部留保を積み上げ、いつ来るかもしれないチャンスに対応すべきでしょう。