忍耐の時期
久しぶりに3/21(木)~3/22(金)に東京へ出張してきました。
同業者の会長と新社長に会いに行き情報交換をすることと、東京ビッグサイトで開催される「東京モーターサイクルショー」を見学するためです。
午前10時6分福岡発、11時40分着のJAL308便。
空港まで会長が車で迎えに来てくれました。彼が素晴らしいのが会社は大きな利益が出ているのに、同じ国産車に10年近く乗り続けていること。
そして、倹約した分を積極的に新店舗を展開したり、M&Aを行っているのです。
国内メーカーを扱うバイク屋さんには珍しい企業家です。
昼ご飯を御馳走になりながら、夕方5時頃まで話は及びました。
そしてまた車で宿泊先のソラリア西鉄ホテル銀座まで送ってもらいチェックイン。
今までの定宿である汐留のホテルは1泊3万円を超える価格になったのでやめたのですが、こちらのホテルも朝食付きで27000円。
東京のホテルの宿泊費の高騰に驚きました。
宿泊客のほとんどが欧米人で、フランス語とスペイン語が飛び交っていました。
チェックイン後、待機してくれていた彼の車で、夕食の予約をしてくれていた、1872年創業のかの有名な上野の精養軒へ。
そこで我が長男と新社長も加わり、それこそ夕食会というよりも晩餐会と言った方が良いくらい、今まで食べたこともないような、美味しくて高級なフランス料理のフルコースを頂きました。
食べ物には絶対的な優位性を感じる福岡ですが、一段上になるとなかなか東京や京都の牙城は崩せそうもありません。
そこで午後6時から9時まで歓談しました。
いろんなアイデアを私も出しました。そして新社長が悩んでいる新天地への新店舗開設に対しては、私はやったほうが良いとの理由を述べました。
すると、悩みが吹っ切れたようで、明日にでも取引メーカーに出店を打診するとのことで、お礼を言われました。
ただ私も「最終的には自己責任」という事を忘れないようにと。
翌日も午前10時過ぎにホテルに車で迎えに来てくれ、会長、新社長、私と3人でビッグサイトへ。
先ずヤマハのブースを見学。取り立てて何の変化も感じられません。
そこで東北地方と東海地方の社長と遭遇。
どの店もヤマハの専門店が苦労している話と、メーカーへの不満がかなり溜まっていました。
嫌われ者になるのは慣れている私です。
ヤマハの担当者を探し出し、具体的な事例を出しながらこのままでは、販売店の不満が爆発する旨を伝えました。熱心にメモをしていたので少しは変わるかもしれません。
次に見学したのが、カワサキのブース。
素晴らしいの一言。日本市場を大切にしていることが細部に現れています。
スポーツバイクのシェアで、ヤマハがカワサキとホンダに肩を並べるには、優れた経営者になっても5年以上かかると思いました。
外資系では、ハーレーとBMWとトライアンフを見学。
トライアンフの急成長を垣間見ました。
2年以内にトライアンフはBMWを抜いて、輸入車国内2位の地位を確保すると確信しました。
ヤマハの迷走ぶりが顕著となった今回の出張でした。
残念というより情けない気持ちで一杯です。
会社全体では大きな利益が出ているにも拘わらず、日本国内のことは全然考えてもいません。
マザーマーケットをないがしろにする製造業で、発展する企業はありません。
ヤマハの販売店は、暫くは我慢の時代が続く覚悟が必要です。