健全な日本の個人投資家
一昨日、日経平均は早々と4万円を突破し、終値で40.109円となりました。
驚異的な値上がりのスピードです。
長男が、「これだけ日経平均が上昇しているのに、自分の持っている株や、チェックしている株は全部下がっている」と私に質問してきました。
私は「私の持ち株も全て下がっている。恐らくこれは外国人の買いに対して、日本の個人投資家が利益確定の売りを出しているからだろう」と返事。
売買高も18億株を超えているので、市場は活況を呈してもいます。
この日本の個人投資家の行為は、私は正解だと思います。
現在売却している人のほとんどは、購入時よりかなりの利益を得ているはずです。
世間では景気が良い印象はまるでありません。となるといずれ日経平均も急落するだろうとの読みでしょう。
一昨日の詳細を調べてみました。
日経平均寄与度をみると一目瞭然。
半導体関連株の「東京エレクトロン」が91円、「アドバンテスト」が70円、「レザーテック」が13円と押し上げに貢献しています。
実際、プライム市場の値上がり数は「425」で、値下がり数は「1195」。
日経平均のPERは15倍が健全と言われています。それが一昨日の段階では、16.8倍まで上昇。
巷の論評では、バブル時の60倍よりかなり低いので昔とは違うと。
しかし、私の感覚ではかなり高いという印象です。
これは最近知った指標ですが、「日経平均トータルリターン・インデックス」というものがあります。
日経平均は、配当金をゼロとして株価の変化だけを指数化しています。これに対してこの指数は配当金まで込みしての指数なのです。
この「日経平均トータルリターン・インデックス」をみると、1989年末を既に約60%も上回っているのです。
駄目だ駄目だと言われ続けた日本企業も、静かに且つしっかりと配当金という形で株主に報いてきた証拠でもあります。
この指標を知ってまた、私の投資行動は理にかなったものだと感じました。
私の持ち株は全て配当があり、その平均配当率は購入時に対して3.8%を超えています。
日経平均が上がろうが下がろうが、じっと耐えて配当金だけ手にすればよいのです。
決算期ごとにその会社のBSとCFをチェックし、倒産の恐れがないと判断すれば、株価が購入価格より下がった時点で、100株ずつ買い増しするのです。
まあ株式投資に絶対に儲かる法則などあり得ません。それでも私は自分なりの投資スタイルに、かなりの自信を持ち始めました。