文質彬彬

 「ぶんしつひんぴん」と読みます。

広辞苑によると、「外見・内容ともにすぐれていて、見事な調和をなしている様子」

もともと『文』は(あや→模様)、『質』は(きじ→生地)で、ちょうど程よく釣り合っていること。

 先日、税理士から一本の電話が、経理の真ダムにありました。

源泉徴収の金額が間違っていないかというもの。

彼女はすぐに書類等を調べてチェック。確かに2円違っていたのです。

 その電話が終了する時に、私に代わってもらいました。

それは、私の一人法人が2023年は赤字となり、予定納税等の還付があるのですが、その金額が私の想定より100万円ほど少なかったのです。

その点を彼に確認すると、通知のハガキが2枚来ていると思いますが、更に遅れてもう一通が来ます。

それを合計すると、大体私が考えていた金額になるとのことでした。

 その電話が終了すると、ノートパソコンに向かっていた彼女が、「あなたは、大体で100万円の違い、私はきっちりと2円の違い」と、面白くなさそうに言うのです。

直ぐに私は彼女の肩をもみながら、「あなたがいるから私がある。またどこかに旅行に連れて行ってあげる」と話をずらすのです。

 外野から見たら我々夫婦はどのように映っているのか分かりませんが、この細かな彼女と大雑把な私の「彬彬(釣り合いが取れている)」だけは確かな気がしました。

それにしても、僅か2円の誤差を11店舗もある膨大なデータから見つけ出す、税理士の凄さに我々は驚かされました。

それと共に、税理士を彼に替えて正解だったと思った一日でした。

よちよち歩きの経営者である息子達には、何とも強力な援軍になっています。

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