何故!?
昨日の日経平均では、終値でついに38000円を超えました。
年初からの値上がり率を考えると、驚くべきスピードでの到達です。
長男が、自分が定点観測している株価がほとんど下がっている。
日経平均がこれだけ上がっているのになぜか?と私に問いかけました。
彼と同様、私の持ち株も全て下がりました。
一日で含み益のかなりの部分が消失しました。
特に悪材料が出たわけでもないのに何故でしょう?
詳細を調べてみました。
するとこの数日間は、ほとんど値上がり銘柄数を値下がり銘柄数が上回っているのです。
騰落レシオの25日移動平均は100を切りましたし、10日、6日の移動平均に至っては70台を付けました。
既に、日経平均の上昇とは関係なしに、売られ過ぎの80の指標を下回っているのです。
私も長い投資経験の中で、このようなことに出会ったことがありません。
自分なりの結論は、東証プライム市場に上場している1600社余りの銘柄の内、日経225に指定されている銘柄のみに資金が投入されているから。
大型株で流動性が大きい分、相当な資金流入があったのでしょう。
そして、あまりに急激な日経平均の上昇に、逆張りを好む個人投資家が売りに回った構図だと思います。
新NISAの新規口座開設以来、約1兆8千億円のお金が投資信託や株式に投資されたようです。
私が100万円で再投資を始めた2014年の12月末の東証一部上場株の時価総額は、およそ1800社で約505兆円でした。
それが最近では、プライム市場においては1600社で900兆円を超えています。
時価総額が上昇しているという事は、日本企業の将来性に期待している投資家が増えているということに他なりません。
とても良い傾向だと思います。
米国のエヌビディアの時価総額が、一時270兆円を超えたとの報道がありました。
1社だけでこの時価総額です。それでも米国では5番目くらいの大きさ。
日本の優良企業1600社合計の900兆円の時価総額と比較すると、如何に米国が異常か理解できます。
あくまで私個人の感想ですが、金余りがあまり解消されていないだけで、金融収縮が始まれば米国株の急落はありえると思っています。
現況では、私には米国株を購入する勇気はありません。
一方、日本株は、逆張りの個人投資家が、利益確定売りを継続していると考えるならば、それが終了する頃には平常に戻る気がします。
ここは慌てず、様子見に徹することが一番と私は静観の構えです。