これからが本番
先日、弊社グループの11月月次決算が出ました。
私の想定通り、増収ながらも大幅減益。
子供達の会社は、それぞれ新店をオープンさせたので、増収は当然。
このような時には、既存店の実績を分析します。
明らかに減収減益。
弊社グループの賞与は経常利益にかなり連動します。
昨年かなり高額の賞与を出した分、今年の少なさに社員はがっくりでしょう。
しかし、それは、今までのコロナの追い風中に何ら対策を打っていなかった証拠でもあるのです。
詳細に分析すると、二輪業界において最も重要な部類は、やはり「工賃」ということが分かります。
バイク本体の販売は水物です。ヒット商品が無ければ、なかなか手の打ちようがありません。
しかし、整備や修理に関しては、信頼関係と技術力でどんどん増えていきます。
且つ、工賃は粗利率がほぼ100%なので、売り上げ減を利益でカバーできるのです。
子供達も、この増収減益にかなりの危機感を持っているようです。
売上高が大きくなればなるほど、資金繰りに注意が必要です。
特に、二輪業界は在庫過多が目につきます。
在庫が多いと、損益計算上は黒字でも、営業キャッシュフローは大幅な赤字となります。
車両本体の在庫スリム化も必要ですが、最も気を付けなければならないのは、部品用品の不良在庫です。
数年前からの在庫が、そのまま存在するようなバイクショップは多くあります。
会計上仕入れ原価方式なので、その不良在庫は現金と同様とみなされます。
この簡単な原因を知らない店主が多い気がします。
長期在庫は、ネットで格安で販売するか、お客様の車両にサービスでつけるか、廃棄処分するか、一時も早く決断すべきです。
やっと息子達の経営本番が巡ってきました。
相当苦労すると思いますが、ここでどれだけ耐えて、それでも先に進むべく投資を続けられるかが問われます。