ここまでやれば
「100年企業のすごすぎる製紙工場」里和永一 著を12月3日(日)に読了しました。
この本は、経営難で困っている経営者や、店の実績が悪くなった店長は読んでも損はないと思います。
工場内外は草の伸び放題で、屋根からは雨漏りがするような駄目会社を、3代目社長が再生する物語です。
社長就任時26億1800万円だった売り上げが、現在は93億4800万円。
日本一汚かった工場が、製紙業界で初のISO27001を取得するまでになった。
読むと分かるのですが、いくら経営が大変といっても、ここまでひどかった会社はあまりないと思います。
つまり、この会社で出来ることは、十分に我々のような会社でも出来るという事です。
ここまで来れた一番の要因は、「徹底した人材教育」「徹底したIT化」「働く環境の整備」となっています。
どちらかというと衰退産業で、今ではほとんど中小の競争相手がいなくなって、大手だけが残るようになり、業界3位のポジション。
我々二輪業界とも似ている気がします。
借金に対する考え方等、一部私の考えとは相いれないところもありますが、概ね私の考え方と同じだと感じました。
特に共感する部分が『私の中に常にあったものは「恐怖感」。会社をつぶしてはいけない、会社を倒産させてはいけない、家族のためにも、社員とその家族のためにも』というところです。
自分を振り返っても、この恐怖感と、「現状維持は衰退の始まり」という感覚に常に襲われて、必死で変化してきたと思っています。
この本を読んで、できるところからすぐにでも実行すれば、明るい兆しは見えると確信しています。