改めて商売繁盛の秘訣
私の頭脳では、あまり理解できなかった邦訳の「両利きの経営」。
もやもやとした気持ちを切り替えるために、他の本を読むことにしました。
もっとシンプルで分かりやすいものが良いと、先日の日本一周旅行でフェアウェルパーティ会場となった小林一三宅で購入した「私の行き方」小林一三著を読み出しました。
スッと頭に入ってきます。
「商売繁盛の秘訣は信用にあり」私も彼と同感です。このことに関しては何度も記述してきました。
彼曰く、信用を得るのは3つの条件があると。
1.正直でなければならぬ しかし、単なる愚直では駄目で、臨機応変に処する才能を有すること
2.礼儀を知ること
3.物事を迅速に運ぶこと 頼まれた仕事を催促されるような人は、信用を得ることは難しい
会社を成長させるには、人に任せなければならない。
雇われる方の心得は、「重宝な便利な人になること」「是非なくてはならぬ必要な人になること」。
雇う方の心得は、「信用さえあれば誰でも構わない、楽観して人を使う」
私はいろんな経験を経ながら、何と小林一三と同じことを感じてスタッフにも子供達にも言ってきました。
そして実行もしてきました。大正・明治時代だろうが、現代だろうが、変わらぬ要諦だと自覚しました。
昔から小林一三は好きな経営者でした。
理由はこの本を読んで理解できました。私の考え方とほぼ同じ感覚の共鳴を覚えるのです。
どうせ働くなら愉快に働きなさい。愉快に働くにはどうしたらよいか?
その日その日の仕事をその日のうちに片づける事。手近なものを始末する事。
例えば、自分の足元のごみを拾って屑籠に捨てることから始める。
最も彼と同一性を感じたのは、次の言葉です。
『誇大妄想狂の描くような空想であるとしても、何らの希望も野心もないよりは、はるかに良いと思っている』