成功の証
会社経営を続けて36年が経ちます。ここ数年間は息子達に承継しているので、さほど経営の感覚はないのですが。
たまに、成功してよいですねと言われることがあります。
確かに日本において、起業して30年以上存続している会社は、1%に満たない等の情報を見ればあながち間違いではなさそうです。
しかし、私自身の中で成功したという実感は微塵もありません。
どちらかというと、自分の中の限界を感じたという方が正しい。
以前にも述べましたが、自分の体験から売上高の壁があることに気づきました。
それは、1億円、3億円、5億円、10億円でした。
この10億円の壁を越えることなく、体力の限界を感じて引退を決意しました。
ほとんど体力を使わずに、自分の好きなことに集中できる、社員のいらない投資会社を設立したのです。
新聞に、九州・沖縄の100億円企業が、昨年度比79社も増えて747社になったとの記事がありました。
1977年の調査開始以来、最多の数だそうです。
半導体関連や、観光産業等を考えると、今後益々九州では増加が予想されます。
この売上高100億円超が、私が思うところの「成功の証」です。
どのような会社も創業時の売上高などたかが知れています。
しかしその時から、売上高100億円を目指すべきだと感じています。
段階的な壁を乗り越えた先は意外に簡単な気がします。
つまり、10億円を超えた次は30億円と50億円の壁しかありません。
私の一人法人の初年度売上高は345万円でした。現在は1100万円超となっています。
目標の1000億円からは、はるかにかけ離れています。
しかし一度きりの人生、これくらいの法螺を吹いても誰も傷つけることはないでしょう。