覚えておくべき数字
安倍政権の下、盛んに「GDP600兆円」の目標が喧伝されました。
当時は、かなり無理な数字として捉えられていたのですが、今年の4~6月期の名目ベースでの年換算改定値は589兆円とあと一歩のところまで来ています。
見方を変えてGNIで換算すると、こちらは 625兆円と大台を突破しているのです。
GDPとは、Gross Domestic Product (国内総生産)。国内で生み出した付加価値の総額。
一方GNIとは、Gross National Income (国民総所得)。1年間に日本に住む人や企業などが国内外で得た所得の総額。
つまり海外からの利子や配当が大きくなっているのです。
成熟した資本主義の結果そのもので、私個人も同様の仕組みになっています。
私個人のGDPは「給与所得+不動産所得」、これに「年金所得、利子と配当所得」がオンされてGNIとなるのです。
となると、どちらがより経済を反映しているかというと、GNIの方だと思います。
こちらが毎年伸びていけば、日本(企業と個人)にお金が積み上がるという事になるのです。
GDPは人口が多い方が大きくなります。且つインフレになると大きくなります。
しかしGNIとなると人口数はあまり関係なく、インフレ下でいかに効率よく稼ぐかがポイントになります。
少子高齢化の日本がいろんな国にGDPで抜かれるといって騒いでいますが、少ない人口でもGNIは延ばすことは可能です。
これから新NISA等で海外への投資が加速されれば、GNI1000兆円も夢ではなくなるかもしれません。
日本はまだまだ捨てたものではないのです!!