まさか
ビジネスには、上り坂、下り坂、「まさか」があると言ってきました。
経営は常に最悪の状況を考えて決断しなければなりません。
つまり「まさか」を想定するのは経営者にとって当たり前のことなのです。
コロナの感染症や、水害、地震等の自然災害も「まさか」の一つです
それらの「まさか」を言い訳にする経営者は、経営者失格です。それらのことで倒産するのならそれは経営者の責任とも言えます。
しかし、最悪を考え過ぎて決断が遅れたり、しなかったりすることは、それはそれで致命傷ともなりかねません。
ここら辺のバランス感覚が、出来る経営者とそうでない経営者の分岐点だと考えています。
「まさか」は普段の生活でもありえます。
豪雨での浸水、火災による家の消失、地震による家屋の倒壊etc.
果たしてどれだけの人がこの「まさか」に備えているでしょうか?
1923年9月1日に相模湾を震源とする関東大震災が発生して、今年で100年になります。
当時の死者・行方不明者は105000人に及び、200万人を超える住居消失者を生み出しました。
南海トラフ地震が起きる確率は、今後30年以内に70~80%、また首都直下地震は活動期に入ったと言われています。
富士山の爆発もかなりの確率であるそうです。
未来をあまりに悲観的に考えてもつまらないものになります。
しかし、「まさか」を常に考えておかないと、取り返しのつかないことになりかねません。
一見無駄に思えることも、出費を控えてはなりません。準備が90%であることは、ビジネスも生活も同じだと思います。
保険と一緒で、何もなくて勿体ないではなく、ラッキーと思う事。
また、空振りと思わず素振りと思えば、少しは気も楽になります。