七社会

九州において、経済や政治に最も影響力のある7つの会社のことです。

正確には、「互友会」と呼ばれ、1950年代に「総会屋」対策の情報交換の場として設けられました。

発足当時は、九州電力、西部ガス、西日本鉄道の3社で始まり、後に福岡銀行、西日本銀行、福岡シティ銀行、九電工が加わります。西日本銀行と福岡シティ銀行の合併により、空いた枠に九州旅客鉄道(JR九州)が加わります。

 福岡県では、小倉高校、修猷館高校、筑紫丘高校、福岡高校を出て、最終的な就職先がこの七社会になれば、エリートコースの象徴となります。

この七社会も嘗ては、事業分野が分かれていて、競合があまりありませんでした。ところが最近では、お互いが競争となる分野がかなり出てきています。

そのことに加え、新たな新興企業の台頭による結束の綻びが見え始めました。

 福岡市東区の九州大学箱崎キャンパス跡地の再開発事業で、地場連合のJR九州・西部ガス・西鉄、九電が合同で入札を予定していましたが、意見が割れ、この連合を解消したとの報道がありました。

この再開発は、約50ヘクタールの広さがあり、更地からの開発としては日本国内最大規模となります。

 大名小学校跡地の再開発では、積水ハウスが参入してきました。

今後どのような企業連合になるのか、またどのような施設を持ってくるのか楽しみです。

 恐らく高級マンションも候補になると思われますが、私は投資でも個人使用でも買う気はありません。

理由は簡単で、東区は国内線、国際線の殆どの発着の飛行ルートになっているからです。

騒音問題、電波障害等考えられます。

同じ埋め立て地でも、東区のアイランドシティと早良区の百道浜のマンション価格に1.5倍以上の差がある事実を見逃してはいけません。

 60年も経てば、組織も陳腐化します。今後福岡市が国際都市に変貌するには、この旧態然とした七社会の解散が必要かもしれないと思っています。

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