絶体絶命
先日、ビッグモーターの銀行借り入れを、三菱UFJ銀行は断るだろうとの推測を述べました。
昨晩のニュースで、三菱だけでなく住友も90億円の借り換えを拒否したとのニュース報道がありました。
つまり、ビッグモーターは今月中に90億円を一括返済するという事です。
BS上では現預金が約300億円あるという事ですから、直ぐに倒産とはなりません。
まだ残が200億円あるからです。
最近カーセンサー等の中古車掲載雑誌が、相次いでビッグモーターの中古車掲載を止めました。
その結果、売上高は60%減、買取台数も50%減の現況とのこと。
今後、認証工場・指定工場の取り消しに始まり、雑誌やネットでの販売すらできなくなるとどうなるでしょう?
その上、お客様はローンも組めないし、自賠責保険も付けられない。
絶体絶命に追い込まれました。
恐らく8月末か9月末を以って、大量の退職者が出てきます。
店舗が運営できなくなり、地代が支払われなくなります。更に集団訴訟を起こされる可能性もあります。
このような場合、先を読む優秀な社員から辞めていくものです。
ところが辞める優秀な社員にも地獄が待っています。
何故なら、採用する時に源泉徴収票を確認しますが、異常なインセンティブの給料が出せる会社はほとんどないからです。
それと、採用側からすると、犯罪の加担者という疑惑は拭えないからです。
なかなか採用が決まらず、悶々としていたら、次の困難に直面します。
それは、2000~5000万円も給料をもらっている社員は、次の年にその金額に値する住民税を支払わねばなりません。
収入はないのに、多額の税金を払わねばならないのです。払えなければ追徴課税がなされます。
その上、そのような多額の給料を不正しながら貰った人が倹約などするはずもありません。
恐らく高級車に乗り、高額のマンション等をローンで購入しているでしょう。
それらの支払いが一気にできなくなります。
ここに、また地獄が待っているのです。
この事件が起こった時に、私は、工場や整備の「見える化」をするべきだと書きました。
以前から輸入2輪車を扱う次男の会社は、既に工場や店内にセコムの監視カメラを設置しています。
国産の2輪車を扱う長男の会社も現在各店舗に順次設置しています。
長く経営を続けたければ、『信頼』と『感謝』を決して忘れてはなりません。