この様なところにも残存者利益
富士フイルムが2023年4~6月期の連結決算で、純利益が前年同月比32%増の544億円になったと発表しました。
その要因に挙げた中でも注目すべきは、インスタントカメラの「チェキ」が売上高にも利益にも貢献したとのこと。
スマートフォンの普及により、デジタルカメラが売り上げ減に晒される中、それよりもアナログなインスタントカメラが売り上げを伸長しているのです。
同様なことがレコード業界にも起こっています。
私が心震わせた「トップガン・マーベリック」においても、DVD、CDだけでなくレコードも同時発売されています。
今からインスタントカメラに参入しようとすると、そこそこの投資が必要となります。
且つ圧倒的なシェアを有する「チェキ」を凌駕する商品の開発はかなり困難です。
何故なら、シンプルな仕組みだから差別化が難しいのです。ある意味どの企業でも出来てしまいます。
しかし、総需要は限られています。
『百花繚乱→寡占→独占』の典型的なモデルなのです。
商品でも企業でも工夫して生き残れば、今まででは考えられなかった価値が付きます。
中小企業は、そのニッチな業態が殆どです。
その部門を深堀しながら、使用方法等別の角度からマーケティングを行えば、付加価値の高い面白い市場が開ける気がしてなりません。
日本国内の2輪業界の今後を考えると、少子高齢化と共に、益々専門店化が進みます。
そしてその専門店の数がある一定になった時に、その専門店化も終わりを告げます。
その先を考える必要があるのです。
いくら新車の専門店化が進んでも、日本国内の二輪保有台数約1100万台は直ぐには無くなりません。
この宝の山を如何に取り込むのか?
新車で利益が出ている今こそ、この課題を解決することです。
この課題の解決の仕組みが出来たら、たかがバイク屋が大富豪に成り上がれる気がします。
実に夢がありますね!!