なかなか やるもんだ
次男坊が取引先の全国ディーラー会議の内容報告で我が家に来ました。
この外資系輸入元は6月が締めで、7月から新年度となります。
遂に、会議で着席する席が一番前になったと。
外資系では良くあることですが、席順は前から販売台数の多い順に並べさせます。
最後列の一番右がビリだと誰もが分かるようにです。
息子は全国31ディーラー中5位に入ったそうです。
4年前までは、債務超過で売上高も2億円弱でした。それが自己資本比率が30%、売上高が7億円強にまで伸長。正しく隔世の感があります。
伸び率が全国1位という事で締めの挨拶までさせられたと。
この報告終了後、銀行の支店長に会いに行くとのこと。
当初は当座貸越の5千万円だけ借りるつもりが、証書貸しでも3千万円借りて欲しいとの要望があったそうです。
恐らく支店の目標達成のためでしょう。
私は、別に借りても良いが、借入期間は3年にするようにアドバイス。
新店舗建設等の設備投資の借り入れは、出来る限り長期が良いのですが、運転資金等は短めの期間で借りないと自転車操業に陥ります。
次男の会社は、今年だけで1.8億円の借り入れとなります。
以前記述しましたが、次男は石橋をたたくどころか、橋もかけずに向こう岸へ跳ぶつもりです。恐らく岸にまでとどかず川に落ちても泳いで渡るでしょう。
製造中止になる車種の大量買入れと、新規400CCモデルの大量仕入れに命運を掛けているようです。
共に、彼の直感だと1年以内に定価で完売。
まあ、この外資系2輪車ディーラーは、殆どが4輪輸入車ディーラーが2輪車に参入していて、売上高が100億円を超える会社ばかりです。
これらの会社に対抗するのですから、このレベルの思い切った投資は有りと私は感じています。
彼を「ワタミ」と「ヤナセ」で修業させた効果が出ています。
会議終了後取引先のNO2から、「山口県」か「大分よりの北九州市」に出店して欲しいとの要望を受けたそうです。
優秀な人材はいます。「出せばいいじゃん」と私。
国内輸入車2輪業界は長らく、販売台数では、1位がハーレーダビットソン、2位がBMW、3位がドカティの順位でした。
この3位にトライアンフが入り、ドカティとの差を大きくしています。
輸入元の計画では2025年にBMWを抜く計画とのこと。
長男の会社の取扱商品は国内製品。ディーラーも2輪車販売店のみ。
競争相手の売上高が100億円を超える新車ディーラーは1社もありません。
長男の性格は石橋をたたいても渡らないタイプ。しっかりと自己資本比率50%超えを狙っています。売り上げ高は8億円強。
来年1月には、佐賀店と菊陽店の借り入れ8000万円が全て完済します。恐らくこの時点で自己資本比率は50%を超えます。
長男と次男の経営方針の違いには、とても興味深いものがあります。
どちらが正解かは分かりません。
生き残った会社が正解なのです。最悪の事態になったら、私が骨を拾えば良いだけです。