火がついた
8月の下旬まで、ボランティアである幼稚園児のラグビーのコーチが休みです。
日曜日のルーティンが暫くないのです。
昨日の日曜日にも何もすることがありませんでした。
真ダムと長男は長崎店へ、次男は鹿児島、熊本両店へ行っています。誰も相手してくれません。
数日前に購入してきた「両利きの経営 増補改訂版」を読み出しました。
500ページを超えるなかなかハードな読み物です。
150ページほどに差し掛かった時に飽きました。
1970年に売上高が約300億ドルあり、大型店900店舗、小型店2800店を擁し、2位のJCペニーの約4倍の売上高だった全米1位の小売業のシアーズが、この10年後には倒産した理由はとても面白く参考にはなりました。
原因は、結局経営陣の環境に対する変化対応が出来なかった、過去の成功体験の強さでした。
何もすることがなく、何気なく最近とても好きになった、Lady Gaga [Always Remember Us This way]をユーチューブで聞いていました。
すると次にかかった曲が「Hold my hand」。トム・クルーズ主演のマーベリックの主題歌でした。
10回は聞き直したでしょうか?自宅の5チャネルサラウンドで目いっぱい大音量で聞きました。
妙に腹の底からエネルギーが湧いてくるのが感じられたのです。
週刊経済誌も株専門誌も新聞2紙も読了済みです。何か読むものは無いかと机の周りを見回しました
机の右側に次男が小学校で製作した木製の本立てがあります。その中に立てかけているのは、経営や相続、観光等に関して過去に読んだ雑誌等の中から選りすぐって保存しているものです。
何冊か手に取り、その内の1冊を改めて読み直しました。
1997年3月号の博多商人塾広報誌。お好み焼きの『千房』社長・中井正嗣氏が語る「0からの出発」というタイトル。
今まで数多くの経営者研修会に参加してきました。その中で最も感動し記憶に残った人が二人います。
この千房の創業者とジャパネット高田の創業者です。
私自身の赤字で(永久保存版)と記されています。
赤線を引いた場所を何度か見直しました。
*お金は使わんかったら溜まる、金銭出納帳を付ける。分からなかったら本人に直接聞け
*いったん仕事に付いたら3年は辛抱せなあかん
*正直者はバカを見ると言われるが、最後には必ず埋め合わされる時期が来る
*独立する人は10人に1人、独立した中で生き残るのは10人に1人。つまり100人に1人のナンバーワンしか生き残れない
*夜降る雪は積もる。学歴もお金もなければ、皆が休んでいる時に本を読め
*伸びている店舗は店長が兎に角元気
*人が人を呼ぶ所は10ある。(人の集まるところ・夢の見られるところ・噂になっているところ・良い物のあるところ・快適なところ・満足の得られるところ・自分のためになるところ・感動を求められるところ・他人の心が求められるところ・自分の存在感を認めてくれるところ)
*言い続け、チェックして、褒める
*行動を起こし成功を念じること。(今)の(心)と書いて『念』、この『念』が強ければ強いほど成功の確率は高くなる
背後で曲が掛かっています。『何かしろ、行動を起こせ』と。
私一人の会社でどこかの企業をM&Aして、経営の第一線に出るとか、株式投資は配当重視ではなくもっとリスクを取れとか。
良妻と可愛い孫に囲まれて倖せな老後を過ごしていますが、何か違う感じ。
良き息子、良き親、良き夫、好々爺になり過ぎたのかもしれません。
ちょい悪の独身になったつもりで、何かに再チャレンジしたくなりました。
たった1曲聞いただけで、燻っていたものが一気に燃え上がってしまったのです!?
脱サラして不安に駆られていたときに見に行った「ロッキー4 炎の友情」以来の感覚でした。