今まで以上に
厚生労働省から2023年3月時点での労働状況が発表されました。
全国の「有効求人倍率」は1.35倍。「新規求人倍率」は2.29倍。
「新規求人倍率」は、その月に申し込まれた求職者数と、その月に受けつけられた求人数をもとに算出。
「有効求人倍率」は上記の数字に、前月から繰り越した求職者数と求人数を加えたものから算出。
新規求人倍率は、直近の景気や雇用動向を示す指標となっています。
両方の求人倍率は、熊本県、大分県、宮崎県で平均を超えており、新規出店等をこの県で考える場合には注意が必要です。箱は出来ても働く人がいない等のことが、現実化する恐れがあるからです。
2030年には日本全国で600万人以上の労働者不足に陥るとの試算もあります。
会社経営にとって『人』が一番重要な事は自明の理です。
それでは、どのような事を実行すれば離職率は下がり、求人も苦労しなくて済むのでしょうか?
あくまで私の体験ですが、一番にすることは「自社の雰囲気を良好なものにすること」です。
私が初めての正社員を雇えたのは、私が求めたのではなく、社員の方から私一人の無名の店で働きたいと言われたことから始まります。
現在でも、お客様から正社員になってくれた人物が数人います。
後は、各店舗のお客様の紹介というものもあります。
単純ですがここから導き出されることは、先ず全社員が「ここはいい会社だ」と思えるような会社にすることです。
社員がそう思う会社は、必然的に雰囲気が良くなりお客様受けもよくなります。
そうなれば、大きなお金を使う求人広告をしなくても人は集まるはずです。
では、社員が「ここはいい会社だ」と思うには、経営者は何をすべきか。
一つは、待遇面の改善です。給与、休日等は業界の平均を上回りましょう。
その次には、会社の理念に共感してもらう事。この理念は本気で経営者が考えなくては人はついてきません。
更に、信賞必罰を明確化して、きちんと評価をすること。
そして最後は、各社員が何らかの『夢』を持てる仕組みを作ること。
今まで以上に「社員」が重要となる時代に突入しました。