元気の源
久しぶりにリアルの講演会へ行ってきました。
日経新聞とTVQ主催の「LBSザ・フォーラム 九州」。会場はエルガーラホール。午後2時~午後5時半。
九州経済の活性化と、シリコンアイランドの復活がテーマでした。
新規事業で注目されている1.「Y・Eデジタル」、2.「丸永製菓」、3.「ロケット・ロード」3社とのパネルデスカッション。
「1」はバス会社が年に数回夜中を徹して、人力でバス停の時刻表を張り替えている不便を解消。
この会社が作成したバスストップの標識を使えば、瞬時にいつでも時刻が一斉に変更できるというもの。
今は北九州市の一部で運用しているだけだが、福岡県だけでバス停は2万か所、九州全体で10万か所、日本全国で60万か所もあるという将来性のある画期的な新規事業。
開発の発端は、西鉄バス職員のボヤキをこの会社のマーケティング部門の人が聞き思いついたとのこと。
「2」は久留米の製菓会社が、米国コカ・コーラ社に直接乗り込み、ファンタの商標を使った棒アイスを作ることを許可されたというもの。世界で初めての快挙だそうです。
「3」は、各種ロボット専用の衣類を作る会社。各種ロボットは、外見は同じで中身のソフトはかなり違う。且つどんどん更新されていく。それを見た人は全然区別がつかない。
そこで、会社別や職業別のロボット専用ユニフォームを作成。
ロボットに衣類を着せるには普通の繊維だと熱を帯びたりして困難。東レから最先端の繊維を準備してもらい、各種の特許を取っている。
3社の共通項は、「こういうものがあったらいいな」から全てきている。それと開発に数年を要しているが諦めずに続けたという事です。そして今も進化をしています。
次のテーマは「シリコンアイランド九州の未来」
安川電機社長の小笠原浩氏の話。
結論から言うと九州は世界の中のシリコンアイランドになりうる。
東アジアに近い・水の質が良い・電力料金が安い・人件費が安い・大学や高専が多くて理系の学生が多い・サプライチェーンが充実している
米国のシリコンバレーの人々は、東京と福岡は同格とみているそうです。
最後は、私にとっては二度目となるジャパネット高田の創業者高田明氏の「ビジネス成功の秘訣」
結論は、今までこのブログで私が記述してきたものとほとんど同じでした。
「外部環境のせいにしないで、先ずは素直に現状を受け入れることから始まる。そこを認識したらどう改善するかを考える。そして具体的に動く。不安に駆られてどうしようか迷うよりも『今』を必死に生きること」
「過去と人は変えられないけれど、未来と自分は変えられる」
創業が私と似ていて驚きました。1986年創業で1年目の売上高はおよそ3000万円だったそうです。
私は1987年創業でその年の売上高は3200万円。
しかし現在では大きく違います。先方の売上高は2500億円、当方はグループで15億円。
彼が何度も繰り返したことが、「ビジョンを持って今を真剣に取り組んでいれば自然と良い人材が集まってくる」ということと、どんな人でも思いが強ければ「思った通りになる」という2点でした。
一番いけないのが『つもり』。仕事をしているつもり・考えているつもり・伝えているつもり・・・
今現在74歳の彼と私の年齢は近い。彼の死生観は「いつ死ぬかわからないから117歳まで生きる覚悟で今を一生懸命過ごす」というものでした。
どうせ生きるならポジティブに生きましょう!!とのこと。
彼はいつも私に元気をくれます。