清濁併せ呑む
息子達の名前に「弘」と「寛」を付けたのは、純朴な私が社会人になって各種の矛盾を知ることとなり、それを知ったうえで前に進むには『濁』を吞むことも必要と感じた経験からです。
ビジネスにおける経営者ともなれば、毎日が生き馬の目を抜く戦争状態なのですから尚更です。
咳がかなり快方に向かったせいか、集中して読書できるようになりました。
昨日「創業家の悲劇 亀裂 高橋篤史 著」を一気に読了しました。
私が知っていた「大塚家具」と「日韓ロッテグループ」以外のことは初めて知りかなり驚きました。
創業者は寝る間も惜しんで、泥水をすすりながら会社を成長させます。
そこに凡庸な身内が経営を引き継ぎ、訳の分からない外部人材のアドバイスにより、会社がズタズタにされていく裏事情を取材した本です。
セイコーグループの服部家やソニーグループの盛田家の話は、かなりショッキングなものでした。
また、HISの澤田秀雄氏や株式のアクティビストである村上世彰氏の裏話も、胡散臭いとても興味あるものでした。
持つべきものが多過ぎると、それが無くなろうとする場面では、人間はなりふり構わなくなるのでしょう。
不動産と株式は共に大きなお金が動きます。
シッカリとした人間性と道徳性を持たないと、法に触れずとも闇で生きていかなくてならなくなります。
私一人の会社は、正にその不動産と株式の投資会社なのです。
利益は薄くとも、安心できるしっかりとした企業と取引すべきと思いました。
当たり前ですが、儲け話を持ち込んでくる人物に良い人はいないと心掛けるべきです。