今後の戦術
年初に各店舗を回って気付いたこと。
かなりの車両と部品・用品の在庫量でした。
半導体不足や、中国のゼロコロナ政策により、供給網も寸断され必然的に物が入ってこなくなりました。
その結果、何でもいいから在庫を増やすという行為に走った感が否めません。
昨年までの2年間はそれでオッケイでした。
しかし、今年からはその感覚を一気に改めることが必要です。
供給がかなり緩和される傾向だからです。
基本的に小売業の鉄則は、なるだけ在庫を少なくし、回転率を上げること。
今年の景気動向も不安定が予想されます。
そのような経済環境下で、在庫だけが水膨れすることは、黒字倒産へまっしぐらに突っ走っていることに他なりません。
一旦慣れてしまった慣習は直ぐには治せません。
ここはトップダウンで強烈な政策変更を促す必要があります。
それでは、何処まで在庫を減らせばよいのか?
先ず、部品用品はオイル等を除いて「ゼロ」にする覚悟が必要です。
徹底的に古いものを見つけ出し、直ぐに処分すること。
車両については、製造台数や人気の有無によって変わってくるので各店長の裁量に任せるしかありません。
しかし毎月チェックは出来ます。
それは、各店舗ごとに「営業キャッシュフロー」が「当期純利益」を上回っているかを見ればよいのです。
在庫が増えれば増えるほど、利益は増していきます。しかしその分不良在庫も増えていき、キャッシュは減っていくのです。
そのバランスを見るのは、やはり「営業キャッシュフロー」が肝となります。