子育ての重要性
「イクメンの罠」 榎本博明 著 を読了しました。
著名な教育心理学者が体験と研究結果に基づいて書いた本です。
何故子育てを終えた私がこの本を手に取ったか?
それは、子供達が一番可愛い時期に子育てを一切せず、全てを魔ダムに任せきった反省からです。
今の結果が正しかったか検証するためでもあったのです。
幸運にも、まがった世界に行かずに、自立している子供達と身近に接すると、自分の父親としての役割は果たした気がします。
元々私の両親は子離れが早く、私自身も親元離れてから一気に親離れをしました。
この本を読むと、最終的に私の両親が幼い頃から私と弟を手塩にかけて育てた結果が、今の自分の性格に反映されていると理解でき、とても有り難い気持ちになりました。。
特に父親の影響は強く、厳しかったものの図書館から本を何冊も借りてきてくれたり、魚釣りに貝堀、卓球等よく遊んでもらったものでした。
幼児期に父親が子供と遊ぶ重要性が説かれていて納得しました。
「そもそも子育ては、手厚く保護されなければ生きていけない赤ん坊を、独力で生きていける一人前の大人に育て上げ、そして親の元から巣立たせるという、長期にわたる遠大な目標の下にある仕事」という定義にもろ手を挙げて賛成します。
最近は社会の背景が全然違うのに、欧米と同様な「褒める」ことが子育てに良いという風潮を著者は危惧されています。
本来、母性と父性は違う役割があるにも拘わらず、父性の母性化が進んでいて子供達に悪影響を及ぼしている事例を多く掲載されています。
孫達と接しながら、これからは今まで以上に生き難い人生になるだろうと可哀そうになります。
そのような世の中を生き抜くためにも、確固たる『父性』による子育てが重要となるのです。
おせっかいでしたが、子供たち夫婦に熟読するように勧めました。