月次決算

 先日、10月の弊社グループの月次決算が出そろいました。

結果は、2社共に増収増益と、単月でのグループ売上高合計の新記録を達成。

一言で、信じられないくらい良かったということです。

 一番安心したのが、それぞれの会社が1年間の借入返済額を減価償却費が上回ったことです。

減価償却内で借り入れを行う、これが理想なのですが、ここについに達したことが素晴らしい。

やはり私のような古い考えを持つ経営者は、若手に権限を譲るに限ると改めて感じました。

 ただ、その要因を聞くと、タイムリーに入荷できなかった車両がたまたま集中して入荷し、長い期間待っておられてお客様に一斉に納車したことが大きな理由とわかりました。

そこで息子達には、先ず社員と取引先への感謝を一層深めることと、このことは一過性なので油断するなとのアドバイスを行いました。

 たまたま次男の鹿児島店の最終見積もりが出来上がり、その金額が当初予算の3割弱高騰という結果でした。

トータル投資金額は1億円をはるかに超えます。

グループ最大店舗面積の120坪です。

私と魔ダムと長男は店舗面積を100坪に縮小することを提案。

最終的には、次男が高騰したままの金額で120坪の店舗を作ることに決定。

 私はいつものように「決断に正しいも悪いもない。結果が良ければ正しい決断だったとなる。成功するまで決して諦めるな」と助言。

その足で直ぐに取引銀行へ行き、支店長に事の詳細を報告させました。

回答は、現在の建築費用はどこも同じ状態です。しっかりと融資をさせてもらいます。

ついては、事業計画書を作成願いますとのこと。

 新居に戻り次男へアドバイスしたこと。事業計画書の作成方法と直ぐに作成することを、その理由を含めて説明。

最終的には2日後に私が見てチェックするということに。

彼は休日にも拘らず、シッカリとした事業計画書を作成してきました。

 チェックして微調整するくらいで済んだのは、彼がかなり経営者として能力を進化させた賜物です。

次のアドバイスは、直ぐに銀行の支店長に会い、面談で質疑応答をすること。

支店長が出張だったため、作成日の翌々日に彼は支店長に面会。

 支店長の最初の一言が、「もうできたのですか、最終的には自分達がお手伝いして作ろうと思っていました」と。

内容を見てそちらの方も絶賛されたと、彼が報告に来ました。

これで代表者としての次男坊と彼の会社の銀行に対する格づけは、大きく上がったはずです。

 これらの一連のプロセスを、私は彼に体験談として教えていたのです。

私の知る限り、きちんとした事業計画書を自分で作成できる中小企業の経営者はほとんどいません。

且つそれを1~2日間で行うとなれば、日々の経営の数字に相当敏感でなければならないからです。

恐らく彼は休日の二日間をそのことに殆ど費やしたことでしょう。

 ここで奥様達が、折角の休日なのに子供たちと遊んでよ、などど当然のように言う家庭からは、傑出した経営者は生まれません。

ここを我慢さえすれば、奥様と二人きりの生活が始まってから、それはそれは幸せな日々が訪れるのです。

奥様も子供達も、少々の我慢が必要なのです。

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