ブームに流される
同調圧力に弱い日本人は、とかくブームに流されやすい。
最近は働き方改革や、男性の育休制度推進、その他にライフワークバランスなど、一見素晴らしいものだらけです。
政府が推し進めているから当然と考えていると、大きな損失に後で気づくこととなります。
『幸福』とは、個人個人の考え方や行動によって自由な感覚としてとらえられることは承知しています。
しかし、私のように幼子を抱えながら会社の基盤を失ったものは、そのような悠長な考えなど持つ暇もありませんでした。
先ずは、雨風凌げる家を確保して、且つ何とか飢えさせないようにしなければなりません。
最終的に観念的な『幸福』を私は自分なりに定義しました。
優先順位まで付けました。先ず健康であること、次にお金があること、最後に家族が仲が良い事。
「健康・金・家族」の充実が『幸福』の感覚としたのです。
今でこそ「健康」を一番に持ってきていますが、32歳で独立して60歳になるまでは、それこそ我武者羅に仕事だけをして、健康などあまり気にもしませんでした。
その時代の優先事項は全て「金」だったのです。
いつ倒産するかわからない恐怖に打ち勝つ薬は「通帳の現預金」のみでした。
猛烈に仕事をしながら節約を心掛けるというシンプルライフを貫いたのです。
最近の若年世代の感覚は、ほどほどに仕事をして、ライフワークバランスを取りながら、出世はあまり考えない「コスパ」が良いとされているとのこと。
世間知らずに、思わず笑っちゃいます。
30代~60歳まで仕事に没頭をした人は、当然昇進もし年収も上がります。何より昇進や年収アップに伴い、取引先等の周りの人にも優秀な人材が増えていき且つ関係も深くなるのです。
そこで、刺激を受けていろんな勉強に幅を広げていきます。
この様な人々を世間は放っておくはずもありません。退職後もそれなりの地位につき、所得や資産も平均を大きく上回ります。
退職後の25年~30年を、ゆとりをもって過ごしたいなら、30歳~60歳までは家庭を顧みないくらい働くことです。
そこで愚痴を言ってご主人の仕事に影響が出るような奥様に限って、退職後のお金の無さに不満だらけとなるのです。
高度成長期に「猛烈社員」なる言葉が出来るくらい、殆どの人が残業や休日出勤を厭わず働いて、今の日本があります。
経済の凋落傾向が激しくなった現在の日本で、働ける世代にのんびりとしていたら、老後は悲惨なものとなるのは確実です。
先進国だろうが後進国だろうが、普通の人の倍以上仕事をする人のみが豊かになるのが資本主義です。
人生100年時代となった今、特に30代、40代、50代は、これ以上頑張れないと思うほど仕事をしているでしょうか?
それを実行した人のみが、70代、80代、90代には豊かな果実を得ることが出来るのです。