なだめ・称え・気分よく
来春長崎にオープン予定の長男の店と、その2か月後にオープン予定の次男の鹿児島の店舗。
この2店舗から、我が息子達の本当の事業としてのスタートが始まります。
今までは、私の資産に乗っかっていただけなのが、自分の力で切り開く第一歩となるからです。
私を含め、社員一同夢を膨らませ、希望に満ちていますが、魔ダムだけは浮かぬ顔。
「合計11店舗になり、私も長崎と鹿児島も行かんといけんと。一体いつまで働かせるつもり?」
確かに、現在、会社の女性と、子供達の奥様方に手助けしてもらって幾分彼女の仕事は楽になっています。
それでも、9店舗分の経理を実店舗まで行ってこなすのは並大抵のことではありません。
それも家族という事で安い給料で。
そこに、長崎店と鹿児島店が加わるとなれば、彼女の気持ちは大いに理解できます。
長崎は、私と彼女が青春時代を過ごした場所なので、少しは大目に見てくれます。
そこで、今回鹿児島の次男の店舗の建設予定地に彼女を連れていくことにしました。
当然、宿泊を伴う日程ですので、方位と吉日を選ぶことに。
10月22日(土)が「天赦・大安・ひらく・氐・よろづよし」の最高の吉日。その日に南の鹿児島に行く『盛運』の出発時刻は午前2時半に自宅を出ることでした。
何とか魔ダムを説得して出発。先ずは霧島神宮に午前6時半過ぎに到着して参拝。「今までの感謝と家族・スタッフ全員の無事無事故と商売繁盛」を二人で祈願。
その足でホテルキョウセラのレストランへ朝食をとりに。一人1980円でしたが、やはりそれなりの内容でしかありませんでした。
そのあと、国道10号線沿いの店舗予定地に向かいました。
秋晴れの元桜島がはっきり見え、噴煙までくっきりとしていました。
大体の店舗の構図を説明し、午前9時を過ぎたので、オープンして数年経過した国分の同業者を尋ねました。
彼はもとある会社のYSPの店長をしていて、そこを独立してから今に至っています。
私との付き合いは30年近くに及びます。
店に行くと、笑顔で元気いっぱいの彼と奥様。それに、スタッフ二人が同時に部屋に挨拶に来ました。
それも、満面の笑みを浮かべて。
私が行く同業者の店は、いつもこんな感じなのに、何故弊社グループにはそれが出来ないのだろうと愚痴を魔ダムに。
「それは、あなたの社員教育がなっていないから」と即答され困惑。
確かに、足元を固める前に夢に向かって突っ走る、私の欠点かもしれません。
かなりの時間をその店で過ごしましたが、それでも旅館には早めに着き、10数台の駐車場は私の車だけ。
ここは、一休でかなりの高得点で、2か月前に予約していたのです。
名前は「宮之城温泉 手塚旅館」。
創業から60年以上経っていたので少々心配していました。
一言で『素晴らしい』。
3代目の現社長が、かなりの金額をかけて内外装をやり替えていたのです。
現在も進行中の部屋がありました。
駐車場へのお迎えはもちろん、ウェルカムドリンクもそうですが、館内に入ると私が通っているレクサス店と同じアロマのユーカリの香り。部屋に通されると「茶香」が焚いてありました。
先ずは二人で貸切風呂に入りその後に岩盤浴。そして、たっぷりと出た汗を流すために大浴場と露天風呂へ。
食事も最高でした。地産地消を心掛けていて、特にA5の黒毛フィレ肉は、生まれてきてから今までの宿泊付きで食べた中では、ダントツの美味しさと量でした。
但しここは子供連れは適しません。良きパートナーと二人きりが最高のように作らた大人の隠れ家です。
国と自治体が実施している旅行支援が二人合計で12000円あり、非常に助かりました。
翌日には、東洋のナイアガラと呼ばれる大迫力の『曽木の滝』へ。
この滝も私の人生の中で日本一の迫力でした。途中ワインディングもあり、バイカーがかなり来ていたのも頷けます。
彼女の一言「わあ、来てよかった!!」
事程左様に、「なだめ・称え・気分よく」なってもらい、後数年内にはDXの進展でかなり安いグループ経理ソフトが出てくる可能性が大なので、それまで何とか働いてもらいたいのです。