今こそ問われる
円安が止まりません。
アンケートによると、中小企業の大半が円安はマイナスと感じているそうです。
このブログでも記述しましたが、来年から無担保無利子融資の返済が本格的に始まります。
日本国内に目を向けると、賃金の上昇も大したことはなさそうです。
中小企業にとって、リーマンショック並みの全方位暴風雨な感があります。
ここで問われるのが、経営者の人格と手腕です。
一倉定氏がいうように、「郵便ポストが赤いのも経営者の責任」を先ず自覚すること。
昨今の環境を鑑みて、大半の経営者は、自分のあずかり知らないところで、経営環境の悪化を招いていると考えがちです。
これが、絶対に間違いなのです。
どのような環境下でも生き残れるように、普段から最悪を想定して経営は当たらなくてはなりません。
その基本を忘れ、日々を漠然と過ごしていれば、今頃になって「大変だ、大変だ」と騒ぐのです。
稲盛和夫氏の言葉。「中小企業に不況はない。シェア50%以上取っている企業なら別だが」
また次の言葉もあります。「身の回りで起きる全てのことは、自分が引き起こしたものだ」
経営悪化は、90%以上経営者の責任だと再確認することです。そして、早急に対策を練って実行に移す。
ここで、シッカリとしないと、「悪魔のささやき」が出てきます。
粉飾決算等の違法な事に限らず、道徳上もいけないと分かりつつ、ビジネスを行う人が増えます。
この時点で経営者の人格が問われるのです。
弊社の会社規範の6番目に『正道を歩む』を掲げているのは、この道を踏み外さないためです。
私の好きな「道徳なき経済は犯罪であり、経済なき道徳は寝言である」とは、二宮尊徳の言葉です。