工賃1万円の重み
私が通っているテニスクラブの一つが、先日満3周年を迎えました。
会員に対して感謝の気持ちを込めて、代表者が個人レッスンの料金を半額にするチケットをくれました。
平常時は1時間11000円(税込)です。
私は、早速申し込み、片手バックハンドのコーチングを受けたのです。
このクラブの経営者は何度も記述しているようにまだまだ若い。
しかし、テニスの力量はその世界では知られていて、早稲田大学在学時3年生の時に学生日本一になっています。
プロの道よりも社会人テニスを選び、その後独立したのです。
翻って、二輪業界の整備工賃も1時間当たりおおよそ1万円~15千円。
全国で競争を勝ち抜いて、日本一の腕と言われる整備士が整備するわけではないのにです。
テニスの指導者の彼は、幼少の頃からテニスの教育を受け、今までの殆ど全ての時間をテニスの修練につぎ込んできたのです。
それほどの彼の指導料が1時間当たり1万円なのです。
我々二輪業界の整備士は、自分達のレーバーレイトの高さと重みをもっと認識すべきと思います。
テニスと違って、人命までもあずかっています。
少子高齢化に伴い、バイクショップや整備士の数も減っていきます。
情報が瞬時に世界中に拡散する時代です。
整備士としての誇りを持ち、日々研鑽を重ねて、有名になりさえすれば、その人のレーバーレートが5万円になる時代はそこまで来ている気がします。