何事も勉強と検証
最近、私が戸建を新築し、マンションも購入しようとしていることもあって、いろんな人から相談を受けます。
周りの知人等と話をしていても、一生に一度の買い物の割には、皆さん勉強不足なのです。
殆どの人が、購入価格や場所の雰囲気、広さで決めているようです。
間取り等も、いくつ部屋があるかだけで決めている。
私は不動産を購入する場合は、自宅用と投資用で分けて考えます。
両方に共通する点は、「将来の価値」「将来の人気度」「安全性」「換金性」「暮らしやすさ」の順です。
特に違うのは、自宅用では機能性を重視していることです。
先ずは「ハザードマップ」から。そして、「水害」「地震」「台風」に強い場所。
現在の自宅はそれらを全て満たしています。今でこそ、土地の価格も高くなりましたが、20数年前は現在の7~8割程度。
今般、隣を地続きで購入したのも、10年、20年先を考えた場合、これ以上の場所は福岡市内にないと判断したからです。
20数年前に建てた自宅の時には、シックハウス症候群が出始めた頃。私は勉強でそれを知り、殆どの材木を集成材ではなく(当時の集成材は接着剤が大きな問題)、天然の檜にして床下には備長炭を敷き詰め、窓は当時は画期的だったアルミの2重サッシにし、地下には鋼管杭を打ち込みました。
後にエネファームと太陽光を設置。
そして、現在の建物は屋根全体をソーラーパネルにして太陽光で全てを賄えるように、且つ全ての窓は、特殊樹脂製の3重サッシ。地下には震度7以上でも問題ないように鋼管杭をかなりの本数打ち込みました。
その見えない機能に少々お金が掛かったので、見てくれとか、広さは犠牲になりました。
私の知人にリクシルの人がおり、我が家に来た時に、「うわースゲー、全ての窓が樹脂製3重サッシ」と驚いていました。
プロには直ぐに理解できるのです。
経済誌等に最近やっとこれらの窓のことが掲載され出しました。
普通の窓の倍くらいの価格にも拘わらず、非常に売れているとのこと。
アルミサッシの2重窓に比べて、熱を通す量は1/4になります。
つまり「外の熱気を伝えにくく、部屋の暖気を逃さない、冷暖房の効率が非常に良い」
我が家では、電気代で困ることもなければ、台風や水害や地震で困ることもありません。
先ず、自分の場所を固めてから、次の場所に向かえば、大したリスクは無いのです。
自宅を造るまでに、私は2年間専門誌等を読んで勉強を重ねました。
今後、住宅等を考えておられる方は、少なくとも最近の住宅機能の勉強を欠かしてはなりません。