努力と人と運
脱サラしてから、この三つの言葉には何度も考えさせられました。
ただ努力に関しては、私自身は特に何かを行ったわけではありません。
知らない業界に入り、知らない商売を始めて、何に対して努力をどう行えばよいかわからなかったのです。
さほど努力の感覚がないのに現在まで来れた要因を考えてみました。
それは、良き人に出会い、そこから良き運に恵まれたからだと結論付けられます。
このことを実感してからは、私は出会った人々には、先方が望む場合には私が良いと思うことは何でも伝えようと決めています。
先日4年前に脱サラされたご夫婦が、拙宅に遊びに来てくれました。
業績を聞くと、コロナ禍では大変な思いをしたようですが、現在は順調とのこと。
彼の仕事は、私の中では最も難しいと思われる業種です。
平たく言うと経営コンサルタント。
つまり「形ある物」がなく言葉で効能を説明して結果が求められるという高度な職業なのです。
特に最先端の「健康経営」というジャンルでした。
今でこそ、この概念も浸透してきましたが、4年前までは海のものとも山のものとも分からないものでした。
それが、彼の努力と奥様の助けでかなりのクライアントを抱えることが出来ているとのこと。
SDGsの追い風にも乗っています。
彼の確かな知識と明るく誠実な性格からか、紹介で増えているそうです。
一番良いパターンです。この御夫婦の成功を私も心から嬉しく思いました。
後は、驕らず謙虚に感謝の念を忘れなければさらに発展するでしょう。
たまたま今読んでいる「威風堂々 伊東潤 著」の上巻に合点のいく文章が書かれていました。
『人との出会いは偶然ばかりではない。何かを求める者の前には、天はその求めに応じられる人を連れてくることがある』