かわいい子には旅をさせよ
広辞苑によりますと「子供は、甘やかして育てるより、手許からはなしてつらい経験をさせ、世の中の辛苦をなめさせたほうが良い」と書かれています。
2022年4月11日号の日経ビジネスのタイトルが「さらば転勤」。
リモートワークの普及や、社員の強い要望により、単身赴任や転勤を極力減らす動きが、大企業を中心に顕著になっているそうです。
また、そのような企業の方が、新入社員採用にプラスに働くとのこと。
この特集を読んでまず私が感じたこと、それは、「もったいない」と上記格言です。
自分を振り返ると、父の転勤で、長崎県対馬のランプ、井戸、馬車の寒村で幼少期を過ごし、熊本で高校まで、それから長崎の大学へ進み、就職先は神戸で、その後東京で6年半を過ごしました。
それぞれの地で強烈な思い出があり、それこそ人間形成に大きく作用した思いがあります。
特に九州しか知らなかった男が、関西の雑然さと関西弁に圧倒されに、東京ではそのスピード感に戸惑うばかりでした。
神戸に配属されたおかげで、大阪、京都、奈良、滋賀まで良く出かけたものです。
東京勤務では、それこそ、関東、東北、北陸まで仕事の関係で出張しました。
会社のお金で、いろんな体験をさせてもらい、人事異動にはプラスのイメージしかありません。
特に東京勤務で、日本の資本主義と貧富の差をまざまざと見せつけられ、現在の私の人格の最終型が出来上がりました。
会社経営において一番重要なことは、変わり続けることです。
これは、生身の人間でも同じだと思います。
自分は変わっていないと思っていても、人間の細胞は数年で全て入れ替わっているのです。
転勤を望まないことは、つまり現状維持と一緒なのです。
最近の若者は海外留学を避ける傾向にあるそうです。
このような若者が増えて、日本国の未来はどうなるのでしょうか?