話す喜び

 陽気に誘われて、かつまん延防止措置が解除になったので、久しぶりに草ヶ江ヤングラガーズの練習に参加しました。

現在は、入部して間もない子供たちの体を柔らかくしたり、走力を上げるために基礎的な訓練を行っています。

海の横なので風が冷たく少々寒くはありましたが、太陽のもと体を動かすことは、とても気持ちの良いものでした。

特に、親しい仲間たちと数週間ぶりに顔を合わせ、他愛無いおしゃべりができたことで、今まで家の中に籠っていた分、気持ちが軽くなる感覚がありました。

 時間が余るほどある私にとって、ストレスのない話し相手の存在の有難さを再認識しました。

年を重ねたら、自分一人でも生きていくつもりでいろんなシュミレーションを考えて行動してきたつもりでも、やはり、笑顔の聞き役が必要と感じた一日でした。

 面白かったのは、その親しい仲間達とは違うお父さんと、練習の合間に会話した内容です。

40代後半に見える彼は、2度の転職を経て今の会社が3度目の職場。お子さんが二人います。

いつの間にか、ウクライナ問題から原油等の経済情勢の話になり、最後は資産運用の話になりました。

 私の最も得意なジャンルなのですが、普通はあまりこの話は進展しません。

ところがサラリーマンでありながら彼は、株式投資も不動産投資も行っていました。

 アパート投資を行っていて、9%の利回り、更に太陽光発電の投資で利回り13%とかなりの好成績です。

ただ株式投資はあまり積極的ではなく、私の保有する日本郵政の利回りが5%を超える話をすると、早速購入しようとなり、私はあわてて「自己責任でお願いします」というと、「それは投資では当然のこと」との返答。

 もともと、このラグビークラブは、ボランティアで成り立っていて、毎週日曜日の午前8時45分から12時まで練習します。

大半の人たちは幼稚園から中学3年生まで、大人も子供も一緒に時間を過ごすのです。

よほど子育てに情熱を注がない限り、親が続きません。

 幼いころからラグビーをさせ、プロになったとしても金銭的な魅力はほとんどありません。

それでも、人間形成の面では最高のスポーツです。

怖さと勇気、団体での敗者と勝者の感情、全体と個人、何よりも幼いころから「痛み」と「忍耐」が養われます。

 ボランティアで50年を超える凄みを感じたのは、年々入部者が増えていることです。

そして女子とハーフが増えていること。

更に最近顕著なのが、練習場の駐車場に停めてある車の種類。

メルセデスやアウディ、BMWはもちろん、ボルボにアルファロメオ、果てはマセラティにベントレーまで。

 少子高齢化や、日本経済の先行き不透明感、それらを乗り越えて自立する子供を育てるという、親の熱量を感じました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

未分類

前の記事

若い時から考えるべき
未分類

次の記事

あの手この手