点数化

 中国では、社会秩序を維持するために、「社会信用システム」を構築しています。

その為に、国内のあらゆる所に監視カメラが設置されています。

確かに、ルール違反や防犯等の役には立つでしょう。

 このシステムは、「信用ポイント」という点数制度になっています。

ポイントは最高のAAAから最低のDまで6段階となっているのです。

全ての人に点数が付加され、その点数によって将来まで左右されます。

 良い点数の人は住宅ローン金利が優遇されたり、優先的に安く入院出来たりします。

一度でも飲酒運転を行うと50点も減点され、生活行動に制限がなされるといった具合。

 かなり細かい項目があるそうで、圧倒的に減点項目が多く、加点は少ないとのこと。

冗談ではない気がしますが、日本国内においても、この点数化はビジネスのジャンルでは当然のように行われています。

 世界的な格付け会社のそれや、銀行等金融機関も、会社や個人の点数化を行っているのです。

何をもって「信用」を担保するのかという、難しい問題を抱えている金融機関にとっては仕方ないことでしょう。

 単純に悪いことをせずに、企業も個人も成長を続けていれば、確実に点数は上がるのです。

この点数化のおかげで弊社も得したことがあります。

 ある県に新店舗を出すときに、お目当ての土地が、かなり優良な大きな地場企業の所有でした。

条件は、ダイワハウスの推薦だけではなく、帝国データバンクの信用調査の結果が良好であること。

私が帝国データバンクの担当者と面接を行ったのですが、後にダイワハウスの担当者に聞いたところ、その地場の優良企業やダイワハウスよりも、弊社の方が「点数が高かった」ということで、新店舗を造ることができたのです。

 私は取引先の銀行のアプリをスマホに入れています。

銀行の支店に行かなくても、入出金の明細がすぐにわかり、振り込み等も簡単にできてとても重宝しています。

そのトップ画面の右上に、私個人(魔ダムと合計)の点数が掲載されていて、最近魔ダムが住宅ローンをその銀行で組んだおかげで、かなり点数がアップしました。

遂に、最上位の「ダイヤモンド」に格上げされたのです。

 生活感は全然変わりませんので、何だか妙な気分ですが悪い気はしません。

これを維持するためにも、今まで以上に魔ダムに服従するしかありません。

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