最後は人
書道教室に通って3年目を迎えます。
上級者になればなるほど「漢詩」が出てくる頻度が増えます。
意味が全然分からぬままだと面白くないと思い、少し勉強することにしました。
いろんな書評の中から「漢文ノート 文学のあり方を探る」 齋藤希史 著 を購入。
読んでみると平易に書いてあるのでしょうが、私には少し難度が高く、なかなか読み進めません。
10ページほどの1章を一日に読み終えるのが精一杯。
そこで、20数年前に購入した漫画シリーズ「項羽と劉邦」横山光輝 著 全12巻を読むことにしました。
第1巻の「焚書坑儒」から第12巻の「垓下の戦い」まであります。
午後10時半頃から読み始めて午前8時過ぎまでで読了。
何年か振りでの徹夜でした。お陰で体調は絶不調。若い頃とは違いました。
少し前に日本の歴史も読んでいましたので、読み比べができました。
日本も中国も歴史を振り返れば、血肉の争いの連続なのです。
現在の日本の首相交代劇など痴話レベルに思えます。
有能な人材を周りに置かねば天下は取れない、しかし、その中からも裏切りは出る。
誰を信じ誰を疑うか、また部下も論功を立てすぎると排除されやすい。
結局、失敗するも成功するも周りの『人』によるのが共通です。
自分に足りないものを持つ優秀な人々が何人いるかです。
劉邦が認めながらも恐れた、国士無双と世間で言われた大元帥の「韓信」。
劉邦から、自分は何人の兵を動かせるか問われた彼は「10万人」と返答。
では、韓信は何人動かせるかと問われ「100万人」と答えます。
韓信の方が自分より上の地位ではないかと問われ答えたのが次の言葉。
「私は兵の将なり、貴君(劉邦)は将の将たる人」。
経営も同じことだと思います。
では、「将の将たる人」になるにはどうするか?
先ず、賢者のアドバイスを素直に聞く。
次に寛大な心を持つ。
そして二心を持たない事。