餅なぐっと
熊本の方言に「餅なぐっとダゴ返る」というものがあります。
相手に餅を投げると、あんこが入ったダゴになって自分に返ってくるという意味です。
つまり、人に善意や好意を与え続けていると、それ以上のものになって自分に返ってくるという法則なのです。
大きなことや大げさなことをするわけではありません。
なるだけどんな人にも、自分のできる範囲で好意を持とう、善意を行おうとすることです。
逆説的になりますが、私は年を重ねて心に決めたことがあります。
出来る限り「悪いことはしない」というもの。
意識して「悪いことをする」のは論外ですが、無意識にそうすることはあり得ます。
そのような時、気づいたらすぐに反省し、同じようなことを繰り返さないと自覚するのです。
このような意識を持ち続けていくと、人に与えるという感覚に、恐らくなっていく気がします。
経営でも、ここでこれだけ儲けようとばかり思わずに、たまには、少し利益を減らしてでも、お客様に喜びを与えようと考え始めると、違った世界が見えてくるものです。
昔からの言い伝えには、普遍のものが数多くあるようです。