先日の午後2時少し前に、突然、高校時代の同級生Tから携帯に連絡が入りました。

彼は、私の数少ない友人と思っていましたが、この数年こちらが出しているにも拘らず、年賀状が来ないのでやはり私には友人はいないのだと思っていたのです。

内容は、Kが遺品整理のために東京から熊本に来ている。良かったら3人で会おうと。

 Tが車を運転して、Kと一緒に福岡へ来るというものでした。

それなら、二人がいる熊本へ私が行く方が良いという事になりました。

 午後2時22分に自宅を出て、地下鉄七隈線を使い薬院まで。そこからバスで博多駅。

株主優待の半額の新幹線チケットを買って、午後3時44分に博多駅を出発。

午後4時22分に熊本駅に到着したら、改札口に二人が待っていました。

 Tとは6~7年振り、Kとは20数年振りでした。3人で思わず握手。

そのまま、アミュプラザの焼き肉屋で会食。

 Tは最近会社が廃業となり今は無職。Kは昨年会社勤めを終えこちらも無職。

Tは昨年脳梗塞で入院、Kは今年脳腫瘍の摘出手術を受け入院とかなり重い話になりました。

特にKは20数年前に急性白血病に罹り生死を彷徨った経験者。

 幸い、二人共にほとんど後遺症も残らず、元気な様子だったので、『運の良さ』の話になりました。

現実的な私に比較して、この二人は常に哲学的で、物事を斜めに見る傾向が有りました。

そんな二人が一生懸命『運』という概念をしゃべっているのです。

 大雑把に言えば、現世まで宗教等が滅びないのは、物理や科学で証明できない何等かの物を色んな人間が体験しているからでしょう。

まるで性格の違う二人と会話しながら、思い出話は高校時代が一番多いものでした。

 午後8時12分熊本発新幹線に乗り込み、午後9時5分に博多駅到着。

駅からバスに乗り帰宅したのが午後10時少し過ぎでした。

 ほんの8時間の過ごし方でしたが、妙に豊かな気持ちになったのは、やはり「友」と共有した時間だったからだと思いました。

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