エールを送る
2020年版の中小企業白書によりますと、フリーランス起業家の年齢は、50歳以上がほぼ半分を占めるそうです。
人生100年時代の背景を考えれば、然もありなんという感じです。
私は、いくつになっても「起業」には賛成です。
それでも、年齢が高くなってからのそれには、十分な準備と用心が必要です。
この高年齢のフリーランス起業もほとんどが上手くいっていません。
理由を自分なりの体験から考えてみました。
先ず、若い時に実行するのと高齢の時では、体力的にも精神的にもタフさが違うということ。
次に生活レベルを、起業の前と同じかそれ以上にする傾向がある事。
『起業』というのは、基本的に「ゼロ」からのスタートなのです。
決してこの「ゼロ」を忘れてはいけません。
使えるものは、何でも使いこなす一見厚顔無恥も必要です。
最たるものは、配偶者の助けを借りる事。
よくあるパターンですが、「あればよい」ものを購入することには注意が必要です。
必ず「なければ困る」ものにしか支出しない事。
自分の本当にやりたいことに集中して、上手くいく方法を夢に出るまで考え抜くこと。
上手くいき出しても大きな落とし穴が待っています。
得るものが増えてくると同時に、捨て去らねばならぬものも増えることの覚悟も必要です。
60歳前後から隠居の老人像など、社会的にも大きな損失だと思います。
夢を追って、毎日を充実したものにしなければ、余りに人生は永い。