ゲームチェンジ ①
輸入木材の高騰に関しては既述しています。
その影響が徐々に国内産木材に波及してきました。
農林水産省の木材流通統計調査で主な指標となる「すぎ中丸太」の価格が、前年同月比5割も上昇したことが分かったのです。
森林王国の日本でありながら、国産木材の自給率は4割を切っていました。
皮肉なことに、今回のコロナの影響ともう一つの原因で、自給率が一気に上がる可能性があります。
もう一つの原因とは、不動産業界が脱炭素に一気に舵を切ってきたからです。
海外から船で木材を輸入する場合、輸送にかなりのCO2が発生するのです。
その上、鉄骨やRCに比較して、木材を使用する方がはるかにCO2削減に寄与します。
大手で中高層のビルに木材を使用する試みがすでに始まっています。
中小戸建て業者の中には差別化の為に、全ての木材を国産に切り替えたところも出始めました。
一気にゲームチェンジが起こり、林業が花形に変わるかもしれません。
弊社を辞めて林業に進んだ若者がいます。先見の明があったのでしょう。