逆転した需要と供給
最近、身近でこの需要と供給の逆転現象を見ます。
例えば二輪業界のSR400。
今回で製造中止になることもあり、およそ70万円の新車価格が、オークションで新古車として倍くらいの価格で落札されました。
我々グループは、トップディーラーであるために、メーカー希望小売価格を上回って新車を販売する事は有りませんが、この価格決定権が中国のように自由に我々にあるならば、かなりの利益を得られたことでしょう。
現在話題になっているのが中国の輸入新車市場。
日本の新車販売は値引きが当たり前ですが、中国はディーラーが価格決定権を持っているそうです。
トヨタのアルファードがかなりの人気らしく、日本の相場の2.6倍以上、およそ2000万円で2~3か月待ちと新聞に記載されていました。
半導体不足や、コンテナ船の流通混雑等、今までに経験したことの無いことが起こっています。
一般的には負の要素が大きいと思うのですが、考えようによっては、供給が極端に細り、需要に火が付くのであれば、価格はかなり引き締まり、我々にとっては良い事でもあるのです。
我々のような小売業にとって一番苦しいのは、先の見えない値引き競争です。
それを改善する大きなチャンスが来ているとも解釈できる、需要と供給の逆転です。