吟味の上にも吟味すべき住宅取得
国土交通省によりますと、新築分譲マンション購入世帯の住宅ローン返済期間は、平均で約31年間。購入時の平均年齢は約44歳という事。
つまり、一般的には75歳まで返済が続くことになります。
こうなると、私見ではかなりのリスクを背負うことになると思います。
健康に気を付けている60代後半の私でさえ、毎年のように思いもよらぬ病気や怪我で出費がかさみます。
一軒家であれば色んな個所の修繕費が必要なことは既述しました。マンションであれば古くなればなるほど、管理費と修繕積立費が増えていくのです。
果たしてそのような環境下で、元気に以前のような給料で働けているでしょうか?
更に最近の住宅ローンはその66%が変動金利だそうです。30年間低金利のままとは考えられません。
大手不動産会社や取引銀行等に聞きますと、最近では50年間という長期ローンが出来たそうです。
若い夫婦が、世帯年収の7~9倍でローンを組む例もあるとか?
経験値から言うと、世帯年収の4~5倍が借り入れの限度と考えます。
家計の負債のうち95%前後を住宅ローンが占めるそうです。
この上に車や家具、衣類等のローンを重ねるとどうなるか?
住宅取得は、長期視点で2~3年かけて物件を吟味すべきだと思います。
判断の稚拙は、人生を大きく変える要素となります。