嫌な予感
最近書店に立ち寄ると、株式投資のタイトルが数多く見受けられます。
また、100万円を元手に億万長者になった若者の単行本等も目にするようになりました。
基本に立ち返ると、この株高と日本の経済悪化はかなり大きく乖離しています。
つまり、日経平均は少し異常な状態なのです。
何となく嫌な予感を持っていたところに、経済誌とネットで同じ情報を目にしました。
不動産会社の「ユニゾホールディングス」の経営危機です。
この会社は、HISの公開買い付けに対抗して、国内初の従業員による買収(EBO)を成功させて有名になりました。
このユニゾが発行した社債が急落しているのです。
手元資金が無いにも拘らず、今年の5月には100億円の償還が迫っています。
記事等によりますと、メインバンクのみずほ銀行は早々と手を引き、その他の銀行等が80行以上融資をしていて、そのリストが出回っているとのこと。
その中で最も貸し付けが多い地銀に、何と西日本シティ銀行が入っていました。
金額は70億円。
破産法の専門家である弊社の顧問弁護士が常々言っていました。
倒産する会社の共通点は、「メインバンクが無い、取引銀行の数が異常に多い」と。
今回のユニゾはまさしくこれに当てはまります。
少々ですが利益も乗っていましたので、22日(月)の午前中に、持っていた西日本シティ銀行株を全て売却しました。
ISH(今やる・すぐやる・早くやる)を実行したのです。
これで現金が少しできました。
暴落が始まったら、また買い出動したいと思っています。