感涙
感涙(かんるい)、広辞苑によりますと「深く感じて流す涙」とあります。
今回の日経新聞の「私の履歴書」は、一日何度も読み返しています。
島精機製作所会長の島正博氏が著者です。
どの「話」も読み応えがあるものの、経営を目指す人は、⑩、⑪、⑫を噛みしめて読むことです。
創業者ならではの苦労と苦悩が体験できます。
そして、私は⑳を読んで、思わず感涙にむせびました。
特に2代目経営者や取引先には読んでもらいたい。
昔は、このようなバンカーがいたのです。
彼がいなかったら、今の島精機製作所はなかったのです。
経営には、猛烈な努力が必要なことは言う迄もありません。
そして、その時には気づきませんが、後になって良かったと思えることが「正道を歩む」という事を継続する事なのです。
このことは、経営者の人格にも多大な影響を及ぼします。
苦難を乗り越えた時に、「運が良かった」と思えるには、どこかで誰かの支援があっているのです。
目の前の暴利には目もくれず、『正道』を歩みましょう。