一つの生き残り策
ただでさえ不況業種となっていたのに、昨年からのコロナの影響をかなり受けているのが百貨店業界です。
衣食住のどれをとっても、百貨店でなければならない要素があまりありません。
今後どのように変革していくのか、経営者としてはかなり興味があります。
そのような折り、面白い記事が新聞に掲載されました。
弊社も外商と取引している岩田屋のことでした。
「富裕層に照準 最高級ラウンジ 4月新設計画」というものです。
私もかなり以前に株式投資で思わず利益が出た時に、外商を通して絵画や高級時計を購入したことが有りました。
その時に特別待遇を受けたのです。
その当時は、岩田屋で年間100万円以上の買い物をした人は「きらめきサロン」というものが無料で使用できました。
ここは、ある階の一番奥まった場所にありました。
ゆったりしたラウンジに、各種飲み物が無料で提供されます。
その上、頼めばスタッフが地下の駐車場まで荷物も運んでくれるのです。
部屋に入ると大体何時も満席で、ほとんどが女性でした。
その時以外はほとんど無縁でしたので気にもかけていませんでした。
最近では、この金額が300万円以上になっていたのです。
どおりで外商からの携帯への連絡がほとんどなかったはずです。
この金額には驚きでしたが、今回はそれを上回るお客様を対象にするとのこと。
日経平均が30年振りに上昇し、福岡市内の土地が値上がりしている昨今です。
資産家はかなりの資産の上積みをしているはずです。
大丸福岡店は、不動産賃貸業に鞍替えしています。
安価な商品群も取り揃えています。
競争相手のいない、この岩田屋の取り組みは、意外に成功する予感がします。